『豊子ガイ児童文学全集』全7巻完結

週刊読書人が大きく紹介

 

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社の話題書で、このほど日本語版全7巻が完結した『豊子ガイ児童文学全集』(ガイ=りっしんべんに豈)が、書評紙「週刊読書人」(7月21日号)で大きく紹介された。

 

「子どもとは人間として最も理想的な存在と考えた豊子ガイ」と題し、東洋大学の大野公賀教授(中国文学)が評したもの。

 

大野教授は、本全集が2011年に出版された中国語版全集(海豚出版社)の翻訳であることを示した上で「児童文学に関する豊子ガイの作品が全集の形で出版されることは珍しく、同全集は中国でも評判を呼んだ。翻訳が出たことで、豊子ガイの作品が日本でも広く紹介されたのは喜ばしい」と評価。

 

一方で、「当時の中国文芸界や社会状況に関する知識不足と思われる誤訳や、注釈の間違いが散見されるのが残念」、また巻末に記載された豊子ガイに関する紹介にも誤りがあり、「豊子ガイと(竹久)夢二の間に直接的な交流はな」かったと指摘している。

 

※「週刊読書人」掲載の書評

http://jp.duan.jp/whatsnew/20170721-dokusho.jpg