6月新刊の高橋弥守彦著『中日対照言語学概論』

文法学・言語学の学者多数が推薦

 

 

 

【日本僑報社発】6月の新刊で、大東文化大学の高橋弥守彦名誉教授の著作である『中日対照言語学概論 ―その発想と表現―』(日本僑報社刊)に対してこのほど、日中両国で文法学・言語学を専門とする多くの学者、研究者から推薦の言葉が寄せられた。

 

日本語文法学会元会長で、東京大学の鈴木泰名誉教授は「本書は中日両言語の特徴ばかりでなく、両国の文化やものの考え方もよくとらえている。(中略)これまでの日中対照研究の世界に一石を投じるものであり、今後の両国における言語文化研究の道を導き照らす照明灯となることは疑いない」と高く評価。

 

また、日中対照言語学会理事長で、東洋大学の続三義教授は「本書は、総論を皮切りに、構文・連語・単語各レベルにおける中日両言語の関係を分析し、世界の言語における両言語の位置、両者の異同、その文化的特徴および中国人と日本人のものの考え方をよく捉えている。これらの研究成果には、これまで論じられてこなかった新たな見解が多々あり、両国の交流を考えるうえで一読に値する」などと本書を強く推薦している。

 

鈴木名誉教授、続教授による推薦の言葉と、本書を推薦する学者、研究者らは、以下の通り。

 

【推薦の言葉】

 

高橋弥守彦教授は、約20年あまり前から中日対照言語学の研究と学生指導に携っている。本書は中日両言語の特徴ばかりでなく、両国の文化やものの考え方もよくとらえている。高橋教授の強みは中国語を研究の対象とするだけでなく、日本語についても奥田靖雄・鈴木康之両先生のもとで培った客観的な透徹した研究方法をもち、日本人の対照研究にありがちな、日本語についての解釈があいまいで、十分客観化できていないという欠点から完全に免れている点である。

 

本書はこれまでの日中対照研究の世界に一石を投じるものであり、今後の両国における言語文化研究の道を導き照らす照明灯となることは疑いない。そのような意味で、本書が関係各分野で広く読まれることを期待してやまない。

 

鈴木泰(東京大学名誉教授、日本語文法学会元会長、日本学術会議会員)

 

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本書は、総論を皮切りに、構文・連語・単語各レベルにおける中日両言語の関係を分析し、世界の言語における両言語の位置、両者の異同、その文化的特徴および中国人と日本人のものの考え方をよく捉えている。これらの研究成果には、これまで論じられてこなかった新たな見解が多々あり、両国の交流を考えるうえで一読に値する。

 

20世紀90年代、高橋弥守彦教授が師事しておられた香坂順一先生が中国と日本で日中対照研究の研究会を創られてから、高橋教授は長いあいだ中日両言語の対照研究に力を注いでこられた。言語の対照研究は、言葉そのものだけでなく、その深層に潜んでいるものの考え方の発掘がなければ、言葉の本質は分からない。その意味で、本書を多くの方々にお薦めする。

 

続三義(東洋大学教授、日中対照言語学会理事長)

 

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