11回「中国人の日本語作文コンクール」

受賞者の受賞取り消しについて

 

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社・日中交流研究所は、2015年に開催した第11回「中国人の日本語作文コンクール」の受賞者1名に不正行為(一部盗用)のあったことが発覚し、この件の精査と確認を経て本人がこれを認めたため2017年5月10日、以下の通り、受賞を取り消すことを決定しました。

 

【受賞取り消し】

2015年第11回「中国人の日本語作文コンクール」3等

李如意(外交学院)

テーマ「日中青年交流について」

タイトル「日中青年交流について――草の根外交官としての経験」

 

これは、第11回コンクールの応募期間前より、インターネット等で公開されているオリジナルのレポートを書かれた方から、上記作品における一部「酷似」が指摘され、主催者・事務局で改めて精査・確認を実施、その上で決定したものです。

 

この度は、日本語作文コンクールの作品募集に際して、応募者に、当然守られるべき倫理手続に対する認識不足と甘さがあったこと、私ども主催者のチェックがいたらなかったこと等の要因から、このような事態を招いてしまいました。このことに対し、ご迷惑とご心配をおかけした関係者に、深くお詫びを申し上げます。

 

これにより、主催者は以下の措置をとることといたします。

 

@ 第11回「中国人の日本語作文コンクール」の受賞者名簿から、本人の名前など関連事項を削除。本人の受賞取り消し。

 http://duan.jp/jp/2015shou.htm 

 

A 第11回「中国人の日本語作文コンクール」受賞作品集が再版となった場合、本人の作品、および目次の該当部など関連事項を削除。

 http://duan.jp/item/229.html 

 

B 第11回「中国人の日本語作文コンクール」受賞者に不正行為があり、当該人物の受賞を取り消した旨、広報する。

 

C これまでに本作品の内容を取り上げた外部メディアに対し、受賞取り消しの措置を行ったことを伝える。

 

毎年数千本(昨年実績:5190本)におよぶ応募作品の中には、これまでに、明らかな盗用が確認できるもの、翻訳機の使用が確認できるものなど、不正の行われた作品が一部あったことも事実です。

 

そうした作品については、数次にわたる審査の段階で「落選」としてきましたが、2015年第11回の当該作品については、残念ながら発見することができませんでした。

 

受賞者(最優秀賞、1〜3等賞、佳作賞、昨年合計300名)の中で、このような不正行為が発覚し、受賞を取り消すに至ったことは、過去12回の開催で初めてです。私どもも非常に残念でなりませんし、結果的にこのような事態を招いてしまったことを深く反省するものです。

 

毎年数千本におよぶ応募作品の1つひとつについて、不正(盗用、剽窃など)があったかどうか、調査するのは実のところ至難の業ですが、再発防止策として、

 

@ 応募者・応募学校に不正行為の禁止を啓蒙し、倫理意識の徹底を図る

A 作品応募の際のチェック制度や、審査体制の強化に取り組む

 

ことを、応募学校や指導教師のご協力も得ながら、ただちに実行してまいりたいと存じます。

ご関係の皆様には、ご理解、ご了承いただけましたら幸いです。

引き続き、よろしくお願い申し上げます。

 

「中国人の日本語作文コンクール」主催者代表 段躍中

 

 

【追記】

これにより「中国人の日本語作文コンクール」の受賞者数は、以下の通りとなります。

2015年第11回>・3等賞以上の受賞者 71名 → 70名 (1名減少)

 

2016年まで全12回の合計>

・全12回応募者 のべ 33,171名 (変わらず)

・3等賞以上の受賞者 751名 → 750名 (1名減少)

・佳作賞 771名 (変わらず)

 

以上