大好評シリーズ

『豊子ガイ児童文学全集7 中学生小品』刊行へ

 

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社は大好評シリーズ、豊子ガイ児童文学全集の最終第7巻となる『少年美術物語』を4月上旬に刊行することを決定した(※ガイ=りっしんべんに豈)。翻訳は、日中翻訳学院の黒金祥一さんが担当した。

 

中国近代が生んだ漫画家にして文人・豊子ガイ。彼がどのように絵や文章、生き方を学んだかが、この随筆集で明かされる。

 

おかしくて切ない学生時代の思い出。勉強に夢中だった彼が友達に魅かれ、絵の描き方を覚え、音楽に一生懸命だった十代のころ。そして結婚し子宝に恵まれてからは、いかなる思いを持つに至ったか。

 

蜜蜂や二人の学生、貧しさの中にいる子供たちへの優しいまなざしが、細やかな描写とあふれるユーモアによって浮かび上がる。さらには幼児にもわかる優しい物語について、分類して例をあげ、重要な注意点とともに創作法まで教えてくれる。

 

【収録作品】貧しいシーソーの子/提灯見物/蜜蜂/春を惜しむ/粗食するなら/絵を学んだころ/自分の絵を語る/二人の学生/幼児の物語/伯豪の死/寄宿生活の思い出/葉聖陶童話と私/昔の話/甘い思い出

 

【訳者紹介】黒金祥一(くろがね・しょういち)1981年、京都府に生まれる。立命館大学文学部で中国文学を学び、卒業。やまねこ翻訳クラブ会員。訳書に絵本『じいちゃんの火うちばこ』(徐魯/文・朱成梁/絵 ワールドライブラリー)、『雲のような八哥鳥』(谷力/文・郁蓉/絵 ワールドライブラリー)。中国文学のすばらしさを世に広めることが目標。