若者が考える「日中の未来」シリーズ第3弾、

「宮本賞」受賞論文集が刊行決定

 

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社はこのほど、宮本雄二・元中国大使が監修し、日本日中関係学会(宮本雄二会長)が編集した「若者が考える『日中の未来』」シリーズの第3弾となる学生懸賞論文集『日中外交関係の改善における環境協力の役割』の刊行を決定した。

 

本書には、2016年に日本日中関係学会が募集した学生懸賞論文「第5回宮本賞」で、最優秀賞などを受賞した15本の優秀作が全文掲載される。

 

「宮本賞」は、若い学生たちに日本と中国、東アジアの関係に強い関心を持ってもらい、よりよい関係構築のために大きな力を発揮してもらおうと設けられた学生懸賞論文。

 

「日本と中国ないし東アジアの関係に関わるもの」というテーマのもと、政治、経済、文化、環境、メディアなど幅広い分野を対象として、専門性の高い研究論文からオリジナリティーあふれる体験レポートまで、さまざまな形式の論文を募集している。

 

この第5回では「学部生の部」38本、「大学院生の部」24本、合計62本という過去最多の応募があった。中国大陸の多くの大学からも応募があり、各作品には日中の若者がいま何を考えているか、何に関心を深めているかが明らかに示されている。

 

本書には、その第5回宮本賞の最優秀賞、優秀賞、特別賞を受賞した15本の論文を一挙掲載。

 

「学部生の部」で最優秀賞を受賞した苑意さん、李文心さん(いずれも東京大学)の「日中外交関係の改善における環境協力の役割―歴史と展望―」、「大学院生の部」で最優秀賞を受賞した楊湘云さん(北京第二外国語学院大学院卒業)の「21世紀中国における日本文学翻訳の特徴〜文潔若『春の雪』新旧訳の比較を通して〜」などの優秀作を収めている。

 

宮本賞を創設・実施し、本書の監修を務めた宮本雄二氏は「論文のレベルも年々向上著しいものがあります。(中略)宮本賞はすっかり軌道に乗り、日中の若者による相互理解を深める上で、大きな役割を発揮し始めています」(まえがき)などと語っている。

 

本書は、日本日中関係学会が3月に東京都内で開催予定の「表彰式・発表会」に合わせて刊行される予定。

 

【編者紹介】

日本日中関係学会は21世紀の日中関係を考えるオープンフォーラムで、「誰でも参加できる」「自由に発言できる」「中国の幅広い人々と交流していく」をキャッチフレーズに掲げている。

主な活動としては、(1) 研究会・シンポジウムを随時開催、(2) 毎年、「宮本賞」日中学生懸賞論文を募集、(3) ビジネス実務者による中国ビジネス事情研究会の開催、(4) ホームページ「中国NOW」で、中国の政治・経済などの情報を提供、(5) newsletter(年3回)の発行、などがある。会員は約450名。

 

※日本日中関係学会 公式サイト

https://www.mmjp.or.jp/nichu-kankei/ 

 

※若者が考える「日中の未来」第1弾『日中間の多面的な相互理解を求めて』

http://duan.jp/item/186.html 

※若者が考える「日中の未来」第2弾『日中経済交流の次世代構想』

http://duan.jp/item/223.html