日中翻訳学院公開講座開催

本田朋子さんが出版記念講演会参加の体験を報告

 

 

 

7月30日午後池袋で開催された日中翻訳学院・武吉塾第16期スクーリングにおいて、先日八重洲ブックセンター主催の『新疆世界文化遺産図鑑』刊行記念イベントについて、下記の報告を行いました。ありがとうございます。写真は段躍中撮影。

 

『新疆世界文化遺産図鑑』の刊行記念、小島康誉先生の講演会「シルクロードの光彩を巡る」が7月10日、東京駅八重洲口の「八重洲ブックセンター本店」で開催されることになり、翻訳者である私も聞き手役で登壇するように、と段編集長から連絡を受けました。東京の有名書店のイベントに出るなどとんでもないこと、私などが壇上に上がったところで小島先生の邪魔になるだけではないか、と心配な気持ちしかありませんでした。

 

まず、書店での講演会がどのように行われているのかを全く知らなかったため、当書店で『中国人の価値観』講演会で登壇経験のある重松なほさんに当日や準備の様子について教えていただきました。その後、 段編集長から連絡があり、講演会前半は小島康誉先生によるご講演、後半は聞き手役である私から小島先生へ質問する予定であるとのことで、先生への質問を事前に準備しておきました。

 

小島先生とは原稿のやり取りはしていたものの、当日初対面だったためお会いするまで少し緊張していたのですが、とても気さくで明るい方だったので、私の緊張もほぐれてきました。特に事前打ち合わせもなく、ぶっつけ本番で講演会は始まりました。機材のトラブル等もありましたが、先生は講演活動に慣れておられ、滞りなく前半のご講演を終えました。ご講演内容については前回のメルマガに報告が掲載されましたので、興味があるかたはどうぞご覧ください。

 

後半は事前に準備しておいた質問を先生に投げかけ、一つ一つ丁寧に答えていただきました。翻訳をしながら知りたかったことを直接お聞きすることができ、私にとっては有意義な時間となりました。また、質疑応答時、来場者からの質問がつぎつぎと上がり、その内容もレベルが高く、読者の直接の声に触れることができ、大変勉強になりました。

 

自分が関わった本がどんな方に読んでいただけるのか、読者と顔と顔を合わせ、手元に本が届くところを直接見届けられる、著者とお会いできるチャンスという点で講演会では貴重な体験ができたと思います。また、今回の講演会後、八重洲ブックセンターのノンフィクション部門で売り上げ第2位を記録したとのことです。これを機会に多くの方に書籍を手に取っていただけて、うれしく思っております。

 

また、今回の講演会の効果かどうかわかりませんが、私の地元の図書館と、行きつけの書店の「世界の絶景」コーナーに『新疆世界文化遺産図鑑』が配架されたのを確認しました。翻訳者として自分の名前が入った本がいつもの本屋さんにあることが夢のように思います。翻訳中は大変なことも色々ありますが、それも忘れられるほど感慨ひとしおでした。

 

最後に、『新疆世界文化遺産図鑑』の翻訳から講演会まで滞りなく終えられたことに、小島先生、武吉先生、段編集長、重松さんならびに関係者のみなさまにここで厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

本田朋子