日本僑報社

『訪日中国人から見た中国と日本』が刊行決定

 

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社は5月16日、経済学博士で山梨県立大学教授の張兵氏が日本のインバウンドのあり方について斬新な提言をした『訪日中国人から見た中国と日本―日本におけるインバウンドのあり方について』(仮題)を刊行することを決定した。

 

人口減少、少子高齢化が急速に進む日本で、経済活性化や地方創生の切り札の1つとして注目を集めているのが観光による振興だ。

 

現在「観光立国」という成長戦略を掲げる日本では、2015年の訪日外国人旅行者数が過去最高を更新し、2020年の政府目標2000万人を前倒し達成する勢いを示した。各国へのビザ緩和措置や円安が追い風に働いたものと見られ、訪日外国人旅行者の消費額は年間値で初めて3兆円の大台を超えたという。

 

日本を訪れる外国人旅行者は全体的に増え続けているが、その8割が中国をはじめとするアジア各国・地域から来る人々。なかでも訪日中国人の旺盛な購買力は日本の社会経済に大きなインパクトをもたらし、2015年は「爆買い」が流行語になったほどだ。

 

こうしたなか、本書は中国人の訪日旅行について実証的かつ多角的に考察した、斬新な研究論文。各種データに基づいて、中国人訪日旅行の現状とこれから、またその背景となる中国の諸事情を詳しく見つめ、さらに訪日中国人から見た日本及び日本におけるインバウンドのあり方について貴重な提言を行っている。

 

訪日中国人は、中国のどこから来ているか? 「爆買い」の背景とは? 彼らにとって日本の人気観光地は? 訪日で日本のイメージはどう変わったか?

 

一過性の報道とは異なり、経済学の角度から訪日中国人の実態と展望をつぶさに見つめた著者による研究成果の集大成。

 

2020年の東京オリンピック・パラリンピックを前に、インバウンドビジネスにかかわる旅行会社、観光関係者、地方自治体などをはじめ、外国人客とりわけ中国人客への最良の「おもてなし」に関心のある人におススメの1冊だ。

 

【著者紹介】張兵(ちょうへい)、山梨県立大学国際政策学部教授、経済学博士。中国山東省生まれ。曲阜師範大学文学部史学科卒業。大阪府立大学大学院経済学研究科博士課程修了。

著書に、『グローバル化と中国経済政策』(共著)、『中国の地域政策の課題と日本の経験』、『図説アジアの地域問題』、『進化する中国の改革開放と日本』、『中国の“穴場”めぐり』(共著)などがある。

 

『訪日中国人から見た中国と日本

―日本におけるインバウンドのあり方について』(仮題)

 

【目次】(抜粋)

第1章 訪日外国人の急増とそのインパクト

第2章 訪日中国人急増の背景

第3章 訪日中国人は中国のどこから来ているか

第4章 訪日中国人「爆買い」の実態と展望

第5章 訪日中国人はどこを訪れているか

第6章 訪日中国人の日本イメージ

第7章 展望