日本僑報社20年の足取り、週刊読書人で連載スタート

 

 

 

週刊書評紙・週刊読書人の「元気に、出版。出版、元気に。」で5月13日、「出版を通じて日中の草の根交流を推進する『日本僑報社』の20年」を扱う連載がスタートした。2015年末刊行の『なんでそうなるの? 中国の若者は日本のココが理解できない』の紹介を皮切りに、日中の相互交流に取り組んできた日本僑報社の20年の活動に迫っている。

 

連載「元気に、出版。出版、元気に。」はフリーライターの森彰英氏が執筆し、雑誌、レーベルなど「出版」を題材に取り上げている。5月13日号に掲載された「『日本僑報社』の20年」(上)は、日本僑報社・日中交流研究所主催の第11回中国人の日本語作文コンクール受賞作を集めた『なんでそうなるの?−』(日本僑報社刊行)を読んだ森氏が、ネット上で嫌中、嫌韓の言説が飛び交う現代にありながら活字の力の強さを実感した−という趣旨の書き出しから始まる。

 

文中では、叔母から聞いた体験談、好きなお笑い番組を通じて愛着と興味を持った素敵な大阪が東京人に嫌われる理由をいつか自分の目で確かめたい−という思いをつづった山東政法学院の張晨雨(ちょう・しんう)さんの最優秀作品「好きやねん、大阪」をはじめ、受賞者の作文を複数紹介。大森和夫国際交流研究所所長が始めた同コンクールについて紹介され、コンクールの主催が日本僑報社・日中交流研究所へと移った経緯へと続いていく。

 

次回は多岐に渡る段編集長の日本における編集・出版活動の原点について取り上げる予定という。段編集長は「中国人の日本語作文コンクールを含む、日本僑報社のこの20年の活動について取り上げていただき嬉しい。これを機に、日本僑報社とその刊行物に関心を持つ人が増えてくれれば」と話した。