刊行直後の『新彊世界文化遺産図鑑』に海外からも注目

 

 

 

4月27日に日本僑報社から刊行されたばかりのシルクロード世界遺産の光彩を巡る写真資料集『新彊世界文化遺産図鑑』(小島康誉・王衛東主編)が、早くも日本ばかりか海外からの注目を集めている。刊行翌日の28日には、出版物専門商社のトーハン経由で台湾からの予約注文が舞い込み、同社を活気づかせた。

 

『新彊世界文化遺産図鑑』は「富岡製糸場と絹産業群」(群馬県富岡市ほか)と同時期の2014年6月に世界文化遺産登録されたシルクロード「天山回廊」のうち、シルクロードの遺跡保護に情熱を注ぐ日本人・小島康誉氏の尽力で保護された新彊のキジル千仏洞・スバシ故城・クズルガハ烽火台・交河故城・高昌故城・北庭故城の6遺跡を扱っている。

 

各遺跡が高精度フルカラーの迫力ある大型写真で収録されているうえ、現地専門家による遺跡の概要・歴史・保護の状況などが詳しく解説された貴重な“永久保存版”。翻訳は日中翻訳学院修了生で、『新疆物語−絵本でめぐるシルクロード』(小社刊)の訳も手掛けた本田朋子さんが担当した。

 

台湾からの注文について、段躍中編集長は「メールマガジンの発信を受け、関心を持たれたのではないか。訳を担当した本田朋子さんは翻訳の実力に加えて新彊への造詣も深く、内容のある本に仕上がっている。今後も国内外問わず、幅広く関心を持たれる本作りに努めたい」と語った。