島田晴雄・千葉商科大学学長

湖南大学の客員教授に就任

 

 

 

4月14日〜17日、島田学長は、日本僑報社の段躍中編集長の引率により、塾生たちをメンバーとした「島田村塾湖南訪問団」(一行13人)で湖南省などを訪問。

 

15日午後、湖南大学で開かれた客員教授就任式に出席し、工商管理学院の馬超群院長から就任証書や花束を受け取ると、会場からは大きな拍手が送られた。

 

続いて島田学長は「日中両国の経済と日中交流」と題し、2年前から学び始めたという中国語でわかりやすく講演した。

 

日本と中国の近現代史を、経済を中心に明快に振り返った上で、「中国も日本も、今、経済の抜本的な改革が求められている。もうひとつ、大きな要素は国際協力であり、とりわけ中国と日本は経済的に、世界でももっとも深い相互依存関係をもっている。市場、技術、投資、労働力、教育など多くの面でお互いが長所を生かして協力すれば、困難な課題を克服する大きな助けになるだろう」と強調。

 

そのために、さらに重要なのは「お互いが重要な隣国として、互いの国や人々について、歴史、文化、社会、経済、そして価値観などについて良く理解し、相互の信頼を築く努力をすることだ」「中国の日本理解も充分ではないが、日本はもっともっと中国を、中国人を、中国文化を理解する必要がある」などと力強く呼びかけた。

 

会場に集まった学生らは、初めての日本人客員教授からのメッセージに熱心に耳を傾けていた。

 

島田学長が主宰する島田村塾は数年前から毎年1度は外国を訪問しており、塾生の視野を広めている。今年は湖南省が目的地。現地の投資・観光環境を視察して、交流と友好をいっそう深めることが訪問団の狙いだった。

 

島田学長は帰国後、今回の中国訪問を振り返り、「最大の印象は、私が若い頃にアメリカに留学をしていた時のような活気に溢れた大国の一面を見たということが一つ。また湖南大学の学生諸君が極めて優秀かつ熱心で、世界第一級の若者たちであるということだった」と明らかにし、中国と湖南省への理解と関心をいっそう深めた様子だった。