孔子の教えを現代ビジネスに活かす新感覚のビジネス書

『温孔知心--孔子の心、経営の鏡』発売

 

 

 

日本僑報社4月8日の発表によると、愛知工業大学大学院ポスドク研究員史文珍博士の処女作、新進気鋭の中国人研究者が孔子の教えを現代ビジネスに活かす新感覚のビジネス書『温孔知心--孔子の心、人間の鏡』が、同社から発売された。

 

本書では人間の心・意識を探究するために、経典の論語に記述されている中国哲学者の孔子の思想を問題解決という視点から体系化した結果に基づいて、志(目標)、仁(個人の社会責任感)、知(情報・知識・知恵)、時(時間)、名(立場)から構成された孔子的問題意識を提案します。特に仁とは何か、中庸とは何か、など誤解された歴史的な謎を斬新な視点から解明してみます。義(ビジネスや仕事の目的)、遅延(焦燥の真相)、タイミングの把握方法、恕(思いやり)の実施方法、四方良しの概念等が強調されました。

 

変化激動の中国にさまざまな社会問題が行われている原因は人間の心や意識に生まれるわけです。それらの問題を解決するために2500年わたって中国と日本に影響を強く及ぼしている哲学者孔子の心・生き方・問題解決の知恵等を人間の理想形・基準に、志(目標)、仁(個人の社会責任感)、知(情報・知識・知恵)、時(時間)、名(立場)5つの側面について日常生活や社会事件を通じて革新な視点から分かりやすく解釈します。本書は孔子思想の真髄・知恵とともに、中国文化・社会の真相を了解するガイドブックです。

 

著者略歴、史文珍(し ぶんちん)江蘇省南京市生まれ。外資企業の経験を経て、2008年愛知工業大学大学院博士前期課程に留学。2014年博士後期課程を修了。博士(経営情報科学)。現在愛知工業大学大学院ポスドク研究員。研究方向:中国経済、問題解決学、儒学、日中の高齢社会問題等。日本経営診断学会会員、日本経営システム学会会員、日中文化協会会員。著書:『孔子式問題解决体系之問題意識構造』(中国語・経済管理出版社)。

 

訳者略歴、汪宇(おう う)上海生まれ。華東師範大学中文系(中国語学科)対外漢語専攻卒業後来日。2003年に九州にある日本語学校で日本語を勉強してから、2004年に名古屋大学に大学院研究生として入学。2010年に同大学文学研究科で博士(文学)学位を取得。現在東京福祉大学に勤めており、日中通訳・翻訳、言語学概論、対照言語学等の授業を担当。現在主な研究方向:言語学、儒学、日中翻訳・通訳等。日本言語学会会員、日本語用論学会会員。