日本僑報社

「日中関係が良くない時に読む本」

お薦めの10冊を発表

 

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社は4月6日、「日中関係が良くない時に読む本」として小社刊のお薦めの10冊 http://jp.duan.jp/osusume.html を発表しました。

 

 日中関係については、先ごろ中国の李克強首相が、第12期全国人民代表大会(全人代=国会)第4回会議の閉会後に記者会見し、「改善の勢いはあるが、まだ強固ではなく脆弱(ぜいじゃく)だ」との認識を示しました。

その上で「歴史問題に対する原則的な共通認識に基づいて言行を一致させるべきだ。後戻りする事態は目にしたくない」と関係改善に向けて日本側の対応を求める立場を強調した、と伝えられています。

 

こうした中、小社は、日中関係を脆弱ではなく強固なものにしていくためのお薦めの10冊をご紹介いたします。この時期に改めて歴史や先人、先輩の知恵に学び、これからの両国関係のあり方を考え、どうしていくべきか? 自分にできることは何か? 1人ひとりが思い描いてみてはいかがでしょう。

 お薦めの10冊は、そうした時に必ず役立つヒントや思いがけないアイデアを示し、大きな勇気を与えてくれるに違いありません。

 

◆「日中関係が良くない時に読む本」お薦めの10冊(順不同)

 

1)『新中国に貢献した日本人たち』

中国中日関係史学会・編、武吉次朗・訳

http://duan.jp/item/57.html 

 ※ 戦後中国に残って働いた日本人の事績を、中国側が取材、編纂した名著の日本語訳。「埋もれていた史実が初めて発掘された。登場人物たちの高い志と壮絶な生き様は、今の時代に生きる私たちへの叱咤激励でもある」と後藤田正晴・元副総理(故人)が推薦。

 

2)『続 新中国に貢献した日本人たち』

中国中日関係史学会・編、武吉次朗・訳

http://duan.jp/item/021.html 

 ※ 『新中国に貢献した日本人たち』の第2弾。「中日両国人民が問題の本質を正しく捉えるうえで、大いに役立つ。読者の心を揺さぶるゆえん」と中国中日関係史学会名誉会長、劉徳有氏(元文化省次官)が推薦。

 

3)『中国への日本人の貢献―中国人は日系企業をどう見ているのか』

段躍中(日中交流研究所長)編

http://duan.jp/item/092.html 

 ※ 第5回「中国人の日本語作文コンクール」受賞作品集。作文のテーマ「日本企業の中国社会への貢献」について、「経済的なことだけでなく、日本企業の現地でのさまざまな社会的取り組みが中国の人々に浸透してきていることが伝わってきます」(編者より)。

 

4)『永遠の隣人―人民日報に見る日本人』

孫東民・主編、于青・副主編、横堀幸絵ほか訳、段躍中・監訳

http://duan.jp/item/46.html 

※「中国記者が見た日中国交の30年」――日中国交正常化30周年を記念して、両国の交流を中国側から見つめてきた人民日報の駐日記者たちが書いた記事をまとめた『永遠的隣居』の日本語版。

田中角栄、福田赳夫、大平正芳ら歴代首相や、中国で農業、港湾の近代化を指導した日本人技術者など、中国とかかわりの深かった日本人へのインタビューを中心に「永遠の隣人」400人余りを一挙紹介。武大偉大使(当時)推薦。

 

5)『わが人生の日本語』 

劉徳有・著

 http://duan.jp/item/039.html 

 ※ 劉徳有氏(元文化省次官)による、日本語の学習と探求を通して日本文化と日本人のこころに迫る好著。日本図書館協会選定図書。

 

6)『和一水―生き抜いた戦争孤児の直筆の記録』

和睦・著、山下千尋/M川郁子・共訳、康上賢淑・監訳

 http://duan.jp/item/199.html

※ 旧満州に取り残され孤児となった著者。1986年の日本帰国までの激動の半生を記した真実の書。過酷で優しい中国の大地を描く。

 

7)『日中外交交流回想録』

林祐一・著(元・駐中国日本大使)

http://duan.jp/item/082.html 

※ 「林元大使九十年の人生をまとめた本書は、官と民の日中交流の歴史を知る上で大変重要な一冊であり、読者各位、特に若い方々に推薦します」と衆議院議員、(社)日中協会会長の野田毅氏が推薦。

 

8)『春華秋實―日中記者交換40周年の回想』

 段躍中・編

http://duan.jp/item/015.html 

 ※ 「この40年間に、両国のたくさんの『特派員』が現地の政府や社会各界から協力を受け、支えられつつ、困難を乗り越え仕事に励み、たくさんの記事を書いてきました。彼らは、その一時代の歴史の記録者というのみならず、両国関係の目撃者でした」と趙啓正氏(中国国務院新聞辧公室主任=当時)。

 

9)『ジャパン スナップ―北京日報東京支局長として過ごした10年間』

駱為龍/陳耐軒・著、而立会・訳、三潴正道・監訳

 http://duan.jp/item/010.html 

※ 特派員として日本に10年滞在した心やさしい中国人インテリ夫婦とあの頃を振り返り、日本を考え直す一冊。

 

10)『あのころの日本と中国―外交官特派員の回想』

王泰平・著、仁子真裕美・訳、山本展男・監訳

http://duan.jp/item/93.html 

 ※ 日中記者交換40周年記念出版。「一記者として、話題沸騰の特別な時代に取材活動を行えたことは、願ってもないことであり、一人の外交官としても、中日関係の大転換点ともなる大きな飛躍を遂げた時代に、第一線に立ってその情勢をつぶさに観察し、動向を把握し、さらには中日国交正常化の過程に身を置くことができたのは、この上もない幸せであった」――「前書き」より。