第4回「翻訳新人賞」受賞の森永洋花さん、漢語角で賞状受ける

 

段躍中撮影

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社・日中翻訳学院の第4回「翻訳新人賞」を受賞した1人、森永洋花さんが3月27日、都内の西池袋公園で開かれた“青空”中国語学習サークル「星期日漢語角」(創設者:段躍中・日本僑報社編集長)の席上、同賞の賞状を受けた。

 

森永さんは、中国人民大学教授・黄衛平氏の著作で、中国の新しい対外政策がわかる『目覚めた獅子 中国の新対外政策』を翻訳した。

日本僑報社から翻訳本を刊行した日中翻訳学院の受講生・修了生とともに、第4回「翻訳新人賞」を受賞(計9人)したが、今年2月に都内で開かれた新人賞授賞式には都合により出席できず、賞状を受け取っていなかった。

 

そこでこの日、お花見会を兼ねた漢語角の席で、段躍中編集長から『目覚めた獅子』が紹介されるとともに、森永さんに賞状が授与された。

森永さんが「これからも一層がんばります」とこれを受け取ると、桜の花で美しく彩られた会場からは大きな拍手と声援が送られた。

 

◆『目覚めた獅子 中国の新対外政策』

黄衛平・著、森永洋花・訳  http://duan.jp/item/202.html 急激な成長を背景に国際社会での発言力を増す中国。今後この大国はどのように振る舞うのか?中国の新しい対外政策が分かる一冊。

 

【内容紹介】覇権主義、経済崩壊論など中国を警戒する声があがり、今後の中国の対外政策が注目を集める。13億5千万を越える人口を抱え、その巨大さゆえに恐れられてきた中国。しかし発展途上国とも先進国ともいわれるこの巨龍は、グローバル化の進んだ現代において、そのような脅威論で単純に語れるものではない。本書は黄衛平氏をはじめとする経済のプロフェッショナルが具体的な数字を示しつつ、中国が世界経済の一員として歩むべき未来を提示する。先入観を捨ててページをめくれば、中国の新しい対外戦略がみえてくる。

 

【著者紹介】黄衛平(こう・えいへい)中国人民大学教授であり、国務院特殊津貼者(国の特別手当を享受している専門家)であり、かつて中央政治局委員に講義をした経験を有する。1978年に中国人民大学に入学、世界経済学部の本科課程、大学院課程を経て、1985年ヨーロッパに留学し、帰国後中国人民大学で教職に就く。かつてフルブライト(Fulbright)上級者としてアメリカのスタンフォード大学で研究活動に従事した。主な研究テーマは世界経済、経済発展など。共同執筆者:丁凱、頼明明、宋洋、劉可佳ほか

 

【訳者紹介】森永洋花(もりなが・ようか)1976年中国生まれ。中学校の教員を経て、日本へ留学。日中翻訳学院「武吉塾」に入塾し出版翻訳を学ぶ。日中韓翻訳者としてIT、法律及び特許関連を中心に幅広い分野の産業翻訳に携わるほか、学術書の翻訳もこなす。また企業の中国語研修の指導も行う。