最優秀賞受賞者の張晨雨さん

NHKラジオに生出演―「個人でも相互理解を深めたい」

 

加藤青延さんと張晨雨さん。

 

 

【日本僑報社発】第11回「中国人の日本語作文コンクール」最優秀賞受賞者の張晨雨さんが副賞の「日本一週間招待」を受けて来日し、2月26日(金)午後5時からNHKラジオ第1で放送されたニュース番組「先読み!夕方ニュース」に生出演した。

 

「夕方ホットトーク」というコーナーで、テーマは「中国人対象の日本語作文コンクールで2015年最優秀賞(日本大使賞)受賞者に聞く〜日中の草の根民間交流を考える」。張さんは、NHK解説委員の加藤青延さんの質問を受けて、流暢な日本語で熱いトークを繰り広げた。

加藤さんは『NНK特派員は見た 中国仰天ボツネタ&マル秘ネタ』(日本僑報社刊)の著書もあるベテランのジャーナリストで、“中国通”として知られている。

 

加藤さんに受賞の印象を聞かれた張さんは「(作文に)書いた内容は、日中の難しい関係や歴史など無縁の、私の日本に対する夢の話。それだけにこんなに大きなコンクールで、こんなに大きな賞をもらってびっくりしました」と率直な胸のうちを明らかに。

 

また中学生のころから日本の漫画に親しみ、大学に入ってからは日本語の勉強も兼ねて日本の漫才やドラマをよく見ているという張さん。

大阪にいる叔母さんの生活にも興味があり、大阪ならではの笑いの文化や大阪弁にも引かれていった。そこで作文コンクールでは「東京と大阪という日本を代表する2つの都市を比べながら、大阪の魅力を書きました」という。

 

日中関係を促進する要(かなめ)である相互理解については「中国にも日本の漫画などに興味を持っている学生は、かなりいる。すぐにわかり合うことは難しくても、日本が情報発信を続けてくれることが大切だと感じている」とじっくり理解を深めていくことの重要性を強調。

その上で、自らの今後については「日本に留学して、日本(人)の真剣さ、根性などを勉強したり、中国の歴史、友好(的なところ)などを紹介したりして、個人でも相互理解のために、いろいろしたい」と大きな夢をふくらませていた。

 

※トークの模様はNHKオンラインサイトで1カ月間、公開中

http://www.nhk.or.jp/hitokoto/backnumber/