第4回「翻訳新人賞」受賞者の脇屋克仁さんから体験文届く

 

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社・日中翻訳学院の第4回「翻訳新人賞」受賞した脇屋克仁(わきや・かつひと)さんからこのほど、事務局あてに出版翻訳の体験文が寄せられた。

脇屋さんは、中国文学賞の最高峰「魯迅文学賞」を受賞した作家、孟繁華著の『現代中国カルチャーマップ――百花繚乱の新時代』(日本僑報社刊)を、松井仁子(まつい・よしこ)さんとともに翻訳した。

脇屋さん、松井さんともに書籍翻訳を担当するのは、今回初めて。

 

 脇屋さんは本書の翻訳にあたり、「問われたのは訳者の『読む力』。今回の翻訳を通じて、訳者は最もすぐれた読者でなければならないという思いを新たにした」という感慨を述べる。

その上で、訳者は「自分自身の知的資源と思考力をフル活用してとことん著者にくらいつき、著者と格闘する」力である読む力を「人一倍そなえた人間でなければならない」と、「自戒を込めて」優れた翻訳者に求められるスキルや姿勢を語っている。

 

脇屋さんの翻訳体験は、2月20日(土)午後、東京・東池袋の豊島区立生活産業プラザで開催の日中翻訳学院「武吉塾」第15期公開セミナー(第4回「翻訳新人賞」授賞式)で報告される予定。

http://jp.duan.jp/event/2016.02.20_takeyoshi.pdf 

貴重な翻訳ノウハウを聞くことのできるチャンス! 多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

 

【訳者紹介】脇屋克仁(わきや・かつひと)

1970年、大阪府生まれ。大阪市立大学文学部在学中、片山智行先生や大内田三郎先生などの影響を受け、中国語および中国文学を学ぶ。2011年に日中翻訳学院が主催する武吉塾の存在を知り、第8期から受講。以降14期まで通算7期修了。(序論〜第3章、「日本の読者へ」担当)

 

※『現代中国カルチャーマップ』 孟繁華・著、脇屋克仁/松井仁子・訳

http://duan.jp/item/201.html 

悠久の歴史とポップカルチャーの洗礼、新旧入り混じる混沌の現代中国を文学・ドラマ・映画・ブームなど立体的によみとく1冊。