胡鞍鋼氏の新刊

『中国の百年目標を実現する第13次五カ年計画』が刊行決定

 

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社は2月3日、中国の全国人民代表大会(全人代、国会に当たる)が3月上旬に開催予定であるのに先立ち、中国政策科学の第一人者であり、清華大学国情研究院院長、「第13次五カ年計画」専門家委員会委員である胡鞍鋼教授の最新刊『中国の百年目標を実現する第13次五カ年計画』(仮題)を緊急刊行することを決定した。

 

胡鞍鋼氏によれば「2016年は中国にとって、小康(ややゆとりのある)社会の全面的完成の最終段階の始動の年であり、構造改革の難関を攻略する年でもある。この年、中国は壮大な計画を大いに展開する」として、今年の全人代で正式に採択される「第13次五カ年計画」(2016−2020年、「十三五」)の綱要に関する論文を発表。

 

13次五カ年計画では、小康社会の2020年までの全面的完成という主要目標や主要指標、重大な意義を持つ国家戦略、象徴的な国の重大インフラ、重大事業、実用的な重大措置、重要政策などが明快に打ち出されるほか、「中国の経済・社会発展をさらに新たな段階へと押し上げ、全民に恩恵を及ぼすさらに高水準の小康社会の全面的完成を確保する」という「五大発展理念」などが策定される。

 

中華人民共和国の建国100年に当たる2049年までに、富強、民主、文明、調和の社会主義近代化国家を建設するという中国の「百年目標」を達成するために、「第13次五カ年計画」は重要な位置を占めると本書は述べる。

 

中国政策科学における最も権威ある著名学者が、国内刊行に先立ち「第13次五カ年計画」の綱要に関してわかりやすく紹介した『中国の百年目標を実現する第13次五カ年計画』。中国の新政策や将来計画について関心のある日本の中国研究者、ジャーナリストはもとより、中国理解をより深めたい一般読者にも大いに参考になる1冊だ。

 

なお本書は、日本僑報社がこのほど設立した「胡鞍鋼学術著作翻訳促進委員会」による胡鞍鋼氏の学術著作の日本語翻訳出版プロジェクトの一環。

http://duan.jp/news/jp/20160110.htm 

同社はこれに先立つ2014年、胡鞍鋼氏の著作の日本語版となる『中国のグリーン・ニューディール』(http://duan.jp/item/134.html)を出版し、日中両国で高い関心を集めた。

 

 

【目次】(要訳)

一、第12次五カ年計画(「十二五」)時期をいかに評価するか?

二、「十三五」時期の位置付け:決勝段階

三、五大発展理念が「十三五」をリードする

四、「十三五」時期に関する主要目標

五、「十二五」と「十三五」との計画比較

六、中間総括:小康社会総目標の全面的実現を予定通り確保する

 

【胡鞍鋼氏略歴】1953年生まれ。現在、清華大学国情研究センター長、同大学公共管理学院教授、博士課程の指導教官を務める。「第13次五カ年計画」専門家委員会委員。各種の専門書、共著、国情研究シリーズ著書など、80冊以上出版。最近の著書は、『China in 2020: A New Type of Superpower』『2030中国:共に豊かに』『中国の道・中国の夢』など。中国国家自然科学基金委員会傑出青年基金に援助。中国科学院科学技術進歩賞一等賞(2回受賞)、第九回孫冶方経済科学論文賞、復旦管理学傑出貢献賞などを受賞。