段躍中編集長 『週刊東洋経済』に大きく登場

 

 

 

日本僑報社の段躍中編集長が、週刊経済誌『週刊東洋経済』(1月9日号)の話題書の著者らに聞くインタビューコーナー「Books & Trends」(ブックス&トレンズ)で、2ページにわたり大きく取り上げられた。

「『なんでそうなるの? 中国の若者は日本のココが理解できない』を編んだ日本僑報社代表 段躍中氏に聞く」と題し、最新刊の第11回中国人の日本語作文コンクール受賞作品集『なんでそうなるの?』を通して浮かび上がる中国の若者たちの日本観などについて、インタビューに答えた段編集長の話が丁寧に紹介された。

 

同コーナーは本書について「日本への留学経験がない中国人学生の日本語作文コンクール受賞作71本を収載」「家族や親友の猛反対に遭いながら日本語を専攻し、日本人教師や留学生、バイト先のお客、ゲーム作者とのメールなど、日本人と初めて接することで閉ざされた心に風穴が開き、戸惑い、あるいは交流へと突き動かされていく。みずみずしい感性と中国人らしいエネルギーにあふれた、若者たちの作文集」とわかりやすく紹介した。

 

また、中国の若者たちの実態や彼らの日本観について段編集長は、「実際には日本のカルチャーを通した日本ファンは大勢います。ただ多くの若者は生身の日本人に直接触れる機会が非常に少ない」と指摘。

その上で、リアルな交流が限られる中にあっても「政府は抗日ドラマを作る一方で、民間サイトのように日本関連のいい情報も実はたくさん発信している」として、党政府系サイト「人民網」による日本情報サイトの取り組みなどを紹介した。

 

一方で、段編集長は日本のメディアには中国のよい面があまり取り上げられないと感じる点について触れ、「(日本のメディアは)中国各地でこんなに熱意を持って日本語習得に頑張ってる若者たちを、もっと応援すべきじゃないかと思います。彼らが日中の将来の懸け橋になるのですから。彼らの生の声に触れず、大手メディアの情報だけで中国を悪くイメージしてしまうのはすごく残念です」などと訴えた。

 

さらに日本語作文コンクールを開催し続ける思いについて「こんな小さな民間企業でコンクールをやるには力不足であると感じている」とした上で、それでもなぜ続けるかについて「若者たちを応援することで、私には時間が足りなかった日中を強固につなぐという夢を、彼らに託せるからです」という強い信念を明らかにした。