徐園博士の著書

『日本における新聞連載 子ども漫画の戦前史』

中国教育部の三等賞受賞

 

受賞作品の表紙。

 

 

中国教育部主催の第7回「高等学校科学研究優秀成果賞」(人文社会科学)の選考結果が9月15日に発表され、中国人民大学の徐園博士著の『日本における新聞連載 子ども漫画の戦前史』(日本僑報社、2013年刊)が、社会学の分野で、著作賞の三等賞を受賞した。

 

同優秀成果賞は全912件に上り、うち一等賞は50件、二等賞は252件、三等賞は599件、成果普及賞は11件。1カ月の公開審議を経たのち、最終的に各賞が決まる予定。

 

『日本における新聞連載 子ども漫画の戦前史』は、東京で発行された新聞を題材にして、子ども漫画が現れはじめた明治後期から敗戦までの、およそ50年間における新聞連載子ども漫画の歴史を明らかにしたもの。

 

同志社大学大学院の竹内オサム教授は、推薦文で「日本の漫画史研究の空白部分。近年漫画研究が盛んになりつつも、戦前の新聞連載子ども漫画の研究は捨ておかれたままにあった。……児童文化研究が盛んになった今日においても、この分野についての知見は乏しく、未知の領域として研究成果が長らく待たれていた」と高く評価する。

 

日本のメディアでは「信濃毎日新聞」「週刊読書人」「朝日新聞」などの大手紙に書評が掲載され、幅広い読者層に注目された。

http://jp.duan.jp/booklist/book-list001.html#126 

 

日本僑報社の段躍中編集長は、「徐園博士の研究成果が中国でも高く評価されたことは、出版元としても非常にうれしい。この度の受賞を心よりお祝い申し上げます」と朗報を受けた喜びを語っていた。

 

※ 『日本における新聞連載 子ども漫画の戦前史』(日本僑報社、2013年刊)

http://duan.jp/item/126.html 

※ 中国教育部司局からの通知(中国語)

http://www.sinoss.net/2015/0914/63852.html