日本僑報社代表段躍中氏

週刊『エコノミスト』最新号にインタビュー記事大きく掲載

 

 

 

経済専門誌『週刊エコノミスト』(毎日新聞社)の最新号(9月7日発売、9月15日号)の「ワイドインタビュー 問答有用」に、日本僑報社の段躍中代表のインタビュー記事が大きく掲載された。

聞き手は、毎日新聞外信部の隅俊之記者。

 

記事では、段氏がもともと中国で記者を志したわけや、日本留学中の妻の勧めがあって来日を決意したことなど、その経歴を詳しく紹介。

 

出版社立ち上げのきっかけについては、来日後の1992年に日本の新聞に投書が載ったこと。当時、中国人犯罪組織のことがよく取り上げられていたが「外国人の明るい側面も報道すべきだ」と投書で訴えて掲載され、「これが言論の自由か」と驚いた。そこで「私が中国の良い面を日本人に紹介する出版をしてみよう」と、1996年に出版社を立ち上げたことを明らかにする。

 

日本僑報社からこれまでに世に送り出された本は約300冊。また、2005年にスタートした中国人学生による日本語の作文コンクールも年々その規模を拡大し、近年の日中関係悪化の影響を受けながらも、応募者は毎年過去最多数を塗り替えている。

 

「政治面の日中関係に変化はあるが、国民感情は厳しいまま。そんな中で、どうしてそこまで日中関係の発展にこだわる活動を続けるのか」という記者の質問に対して、段編集長は来日当初、心細く生きていた時に、優しく手を差し伸べてくれた日本人がいたことを振り返り、「肌身で日本人の優しさを知っているから、民間交流が大切だと胸を張って言える」と強調。

 

来年は日本僑報社創立20周年を迎えるが、節目の年を前に段氏は「両国関係が悪くなったからといって、ぶれる出版社ではありたくない」「これからも、日中関係の発展にかかわる多くの人々の奮闘ぶりを記録し続ける出版社でありたい」と“ぶれない”目標を力強く語っている。

 

■『週刊エコノミスト』(毎日新聞社)

公式サイト: http://www.weekly-economist.com/