70周年記念活動を日中関係改善の新しい出発点に

日本僑報社編集長 段躍中

 

 

中国は明日9月3日、「中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争勝利70周年記念大会」を開催します。中国が9月3日に戦勝記念式典を開催するのは初めてのこと。これを前に、私自身の考えを述べたいと思います。

 

1、初めての9.3記念イベントは大きな意義があり、改革開放以後の中国が世界に向けて発信する大きなチャンスであると思います。平和を愛する世界の人々とともに歴史を銘記し、戦いに殉じた烈士をしのび、平和を大切にし、未来を切り開く意志を表明するという、国家イメージの向上に役立てていただきたいと思います。

 

2、日中両国の人々はさらに直接的に交流し、読書を通じて旧日本軍の中国侵略の事実を知ること、歴史を忘れないことが大切だと思います。その意味で、私はここに日本僑報社の推薦図書と、弊社の呼びかけ文「読書で日中相互理解を深めよう」を改めてご紹介させていただきます。

※日本僑報社 「反戦」をテーマにした推薦図書を発表http://duan.jp/news/jp/20150806.htm

※ 日中関係を知る良書 http://jp.duan.jp/index02.html 

※ 日本僑報社 呼びかけ文「読書で日中相互理解を深めよう」

http://duan.jp/news/jp/201407032.htm

 

3、「歴史を銘記し、未来に向かう」ことの重要性をひしひしと感じています。この70年間の日中両国の平和、とくに1972年以降の友好の歴史をもう一度検証する必要性を感じるとともに、現在日中両国で奮闘努力している人たちを応援したいと思います。

 

これまでに弊社から刊行された『新中国に貢献した日本人たち』『続 新中国に貢献した日本人たち』『中国への日本人の貢献』『中国で成功した残留孤児たち』に改めて目をとめていただき、これに続く友好の歴史を、生きた記録としてまとめていきたいと思います。

※ 『新中国に貢献した日本人たち』  http://duan.jp/item/57.html 

※ 『続 新中国に貢献した日本人たち』  http://duan.jp/item/021.html 

※ 『中国への日本人の貢献』  http://duan.jp/item/092.html 

※ 『中国で成功した残留孤児たち』  http://duan.jp/item/032.html 

 

4、9.3記念イベントに対して最も重要だと思うのは、今年が日中関係改善の新しい出発点になってほしいということです。

歴史を忘れてはなりませんが、「歴史を鑑として、未来に向かう」。この信念をもとに、これからも出版事業をはじめ民間交流を通じた日中相互理解の促進のために、一層努力してまいりたいと思います。