『春草』と『新疆物語』

日本図書館協会の選定図書に選ばれる

 

 

 

【日本僑報社発】日本の図書館を代表する総合的な全国組織、公益社団法人日本図書館協会からの連絡によると、日本僑報社の新刊である『春草―道なき道を歩み続ける中国女性の半生記』と『新疆物語―絵本でめぐるシルクロード』がこのほど、それぞれ「日本図書館協会選定図書」に選ばれた。

これは、同選定図書に選ばれた日本僑報社の刊行書籍の11、12冊目となった。『春草』は6月17日、『新疆物語』は7月22日に選定された。

 

選定図書とは、日本図書館協会より任命された各専門分野の選定委員約50人が、新刊本1冊1冊に目を通し、公共図書館・学校図書館・読書施設の蔵書に適している本として選択した書籍のこと。

選定図書に選ばれると、図書情報紙『選定図書速報』や書評専門紙『週刊読書人』により全国各地の図書館施設に周知され、各施設での選書などに役立てられる。

 

『春草―道なき道を歩み続ける中国女性の半生記』は、中国の女性作家・裘山山氏のベストセラー小説で、中国でテレビドラマ化され大反響を呼んだ『春草』の日本語版(于暁飛監修、徳田好美・隅田和行共訳)。http://duan.jp/item/181.html 

 

原書は上海文芸出版社刊。2009年、第3回「中国女性文学賞」を受賞した現代中国女性文学の傑作で、中国版「おしん」の半生記ともいわれて人気を集めた。

NHK中国語講座講師として知られる東京工科大学教授の陳淑梅氏が「貧しい一農村女性の半生を描き、中国社会の深層にも触れることができる」との推薦の言葉を寄せている。

 

『新疆物語―絵本でめぐるシルクロード』は、中国の漫画家・王麒誠氏によるイラストエッセイのベストセラー。悠久の歴史ロマンに豊かな文化、急速に発展している経済など、日本ではあまり知られていない新疆の魅力を初めて日本語に翻訳、出版した(本田朋子訳)。

「週刊観光経済新聞」「週刊朝日」など日本のメディアに書評が大きく掲載された。 http://duan.jp/item/179.html 

 

なお、これまでに日本図書館協会の選定図書に指定された弊社書籍は、全12冊。今年はすでに昨年の実績と並ぶ3冊の書籍が選ばれている。