日本僑報社主催

中国人教師から初の投稿―「私の作文指導法」

 

 

 

日本僑報社は、今年の第11回「中国人の日本語作文コンクール」(主催:日本僑報社・日中交流研究所)の開催からこれに合わせて、中国で日本語を教える教師たちを対象に、その指導体験や指導方法をまとめたレポート作品を募集している。

 

テーマは(1)「私の日本語作文指導法」、(2)「日本僑報社の日本語作文コンクールと私」(いずれも仮題、タイトルは自由)の2つ。4月末に募集を呼びかけてから、これまでに作文指導への思いあふれる作品が合わせて10本寄せられている。

 

最近、寄せられたのは、河北師範大学の劉敬者先生からの「パソコンで作成した学生の文章指導体験」だ。これは「私の作文指導法」の募集をスタートしてから初めての中国人教師からの投稿となる。

劉先生はその中で、学生の卒論や留学用書類、就職用履歴書、スピーチ原稿の書き方を指導するにあたり「日本語の表現力は別として、パソコン処理であるが故のミスが散見されることに頭を痛めている」という悩みを率直に打ち明ける。

 

そこで、これまで頻繁に目にした学生の文章作成の際の小さなミスに注目したという。

例えば「風」や「風邪」など「同音異義語の文字変換によるミス」、改行が中国語作文は「二字下げ」になるが、日本語作文は「一字下げ」になるため、よく起こる「改行のミス」、さらによく間違える「促音や拗音のついた言葉の入力時の注意」など。

劉先生はこうした頻発するミスをよく知った上で、「今後の作文指導に生かして、よりミスの少ない作文能力をつけさせたい。……よい文章を作成するには、日本語の表現力・構文力とともに、ソフトの運用テクニックも両立する必要がある」と強調する。

 

劉敬者先生の「パソコンで作成した学生の文章指導体験」など、これまでに寄せられた「私の作文指導法」は、以下のページで紹介している。

レポートは、引き続き募集中! 

具体的な体験談や指導ノウハウが満載のレポートを多数お待ちしています。よろしくお願いいたします。

 

※「私の日本語作文指導法」紹介ページ: 

http://duan.jp/jp/shido-list.html 

 

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