中国の話題図書である《正見民声》日本語版、日本僑報社から刊行へ

若者たちへ贈るコミニュケーション術――中国の達人と大学生との対話

 

原書表紙。

 

 

 日本僑報社5月1日の発表によると、中国の話題図書である《正見民声》(趙啓正・呉建民共著、中国人民大学出版社2013年9月刊行)の日本語版は、日本僑報社から刊行することが決定した。日本語版書名は『若者たちへ贈るコミニュケーション術――中国の達人と大学生との対話』(仮題)、7月から発売予定。

 

 本書内容紹介は以下の通りである。政府機関のスポークスマンや外交官として活躍した中国高官と、上海市内の大学から集まった100名余りの大学生による、対話・交流の記録をおさめた良書。卓越した人生経験と成功談をもとに、学生たちが関心を寄せる話題を取り上げ、交流とコミュニケーションの秘訣について語り合う。中国の若者たちが何を考え、何に関心を持つのか垣間見ることができる。交流、それは人生をさらに素晴らしくする。

 

 本書の著者紹介は以下の通りである。

 

 趙啓正、1940年北京生まれ。1963年に中国科学技術大学核物理専攻を卒業。科学研究、設計、生産などの各分野において20年余り勤務した高級エンジニア。1984年から上海市副市長をはじめ浦東新区管理委員会主任などを歴任。1998年から中国国務院新聞弁公室主任。中国共産党第16期中央委員会委員を経て、現在は中国人民政治協商会議常務委員会委員兼外事委員会主任、中国人民大学新聞学院院長、南開大学濱海開発研究院院長を務める。

 

 呉建民、1939年南京生まれ。1959年北京外国語学院フランス語学部卒業、外交部に配置される。1985―1989年中国国連常駐代表団の参事官。1991―1994年外交部報道司司長、スポークスマン。1994―1995年駐オランダ王国特命全権大使。1998―2003年駐フランス特命全権大使。2003年7月外交学院院長、全国政治協商会議外事委員会副主任。2003年12月博覧会国際事務局主席。2005年3月より全国政治協商会議副秘書長兼スポークスマン。

 

 本書の訳者は村崎直美氏。旧姓・関。東洋女子短期大学英語英文学科、放送大学教養学部卒業。1995年〜1996年に西北大学(中国・西安市)へ語学留学。主な訳書に『中国人特派員が書いた日本』(日本僑報社、1999年)、『私が出会った日本兵――ある中国人留学生の交遊録』(日本僑報社、2000年)がある。