中国大使館主催 中日記者交換50周年記念パーティーが開催

 

 

冒頭挨拶する劉建超氏。段躍中撮影

 

程大使、川村報道官、大越氏、韓公使ら。段躍中

 

日中記者交換関連書籍の展示。段躍中撮影

 

劉建超氏に日中記者交換記念文集を贈呈する段躍中氏。石小寧撮影

 

 

「日本僑報」によると、3月20日、中華人民共和国駐日本国大使館において日中記者交換50周年を記念するパーティーが政府関係者、報道関係者約200人を招き開催された。

 

冒頭、主要な招待客の紹介が行われ、その後、中国側から劉建超外交部部長補佐、日本側から川村泰久外務報道官、記者代表としてTBS初代北京特派員の大越幸夫氏がスピーチを行い、程永華大使によって乾杯の挨拶がなされた。

 

まず、劉外交部部長補佐が日中相互理解を深めるため働いてきた両国の関係者、記者に対し敬意を示した。劉氏は初代特派員が1964年当時に書いた記事を読み上げ、当時の日中両国の活気に溢れ、友好の期待に満ちた雰囲気を紹介した。そして、これからも両国が協力しあい、歴史を銘記し平和を切り開くべきだと語った。また、今年は抗日戦争ならびに世界反ファシスト戦争勝利70周年として、一連の記念行事を行うが、この行事の目的は歴史を銘記し、抗日烈士を偲び、平和を大切にし、未来を切り開くためであり、特定の国や現在の日本、日本国民に対して行われるものではないと語った。

 

川村報道官は中国に住む日本人特派員は世界の中で最多であり、これは日中両国が協力しアジアの発展と平和に貢献していくことへの関心がいかに大きいかを示していると語り、日本は過去の対戦への反省を基に平和への道を歩み、アジア各国と積極的に協力をしてきた、現内閣においても歴代内閣の談話を継承しアジアの発展と平和へ貢献したいと語った。

 

大越氏は1964年当時の思いを振り返り、「両国の関係改善や平和友好に献身的に努力された政治家をはじめ多くの方々もほとんど他界され、当時を知る人も少なくなりました。あの日誓ったものは何だったのか、と感慨無量のものがあります」と語った。歴史認識問題などを原因として日中関係が冷え込む現在、50年前に海を渡りゼロから現在の報道の基礎を作り上げた特派員たちの思いに立ち返り、再び善意と互いの国への期待を持ち、日中関係改善のため努力することの重要性を感じさせるスピーチだった。

 

その後、程永華大使が乾杯の挨拶をし、日中両国の記者は日中関係発展の目撃者として50年かんペンとレンズを通して相手方の国情と国民生活を自国民に伝え、両国関係の発展に重要な貢献をしてきた。最近日中関係は改善の兆しを見せ始めたが、この改善は未だ確かなものとはいえず双方による努力が必要であり、両国メディアが先人たちの精神を継承し、両国の国民がお互いの国に対し、客観的な理解と理性的な認識を持てるように、積極的に行動して欲しいと語った。

 

会場にて、日本僑報社が刊行した10数冊の日中記者交換関連する書籍が展示されたほか、同社から出版された『春華秋實―日中記者交換40周年の回想』を出席者に贈呈した。同書の詳細http://duan.jp/item/015.html