相手が理解できない点を知ることも重要

―第11回「中国人の日本語作文コンクール」テーマ発表

 

 

 

 

 

  先日、第11回「中国人の日本語作文コンクール」の3つのテーマが発表された。そのうちのひとつに「『なんでそうなるの?』―中国の若者は日本のここが理解できない」が挙げられている。このテーマを選んだ趣旨についてコンクール事務局は、以下のように説明している。

 

 「日本には『不満買い取りセンター』という大変ユニークな社名の会社があります。その会社は、世の中の不満を集め、改善や開発のヒントとなるよう企業などに提供する『不満共有サービス』を実施しています。

 

 これまでのコンクールで、日本や日本人を高く評価する内容の作文は沢山寄せられてきました。そこで今回は少し視点を変えて、日本について皆さんが理解できない部分を書いていただきたいと思います。

 

 皆さんがニュースで報道されることや日本人と交流して理解できない部分、または、訪日経験のある人は日本での経験から『なぜ?』と感じたことや、周りの人が感じている日本に対する『疑問』や『不満』を、日中関係の改善や両国民の親近感を高めるために、『日本への提言』としてまとめてください。また同時に、日本への提言を中国に置き換え、中国側がすべき努力や改善についても触れてもらえればと思います。

 

 『日中関係は、日中だけの専有物ではない。アジア、ひいては世界の公共財なのだ。これからの日中関係を考えるとき、両国に課された責任の重さを、しっかりと肝に銘じておきたいものである』

 

 本コンクールの顧問でもある宮本雄二元中国大使は2014年11月21日の毎日新聞でこう語られています。皆さんには、この言葉を思い浮かべながら作文を書いていただきたいと思います」。

 

 「中国人の日本語作文コンクール」は日本僑報社日中交流研究所が主催し、日本国外務省、在中国日本国大使館、中国日本商会などが後援。株式会社ドンキホーテホールディングス、東芝国際交流財団などが協賛(第10回の実績)、朝日新聞社をメディアパートナーとして行われる。応募受付期間は2015年5月11日(月)から5月31日(日)。

 

 その他詳細はhttp://duan.jp/jp/2015.htmを参照。