充実の90分!

NHK解説委員・加藤青延さんの講演会 東京で開催

 

 

 

11月5日付けの塚越誠氏のブログに、下記の記事「充実の90分!NHK解説委員・加藤青延さんの講演会へ」が掲載されました。とても素晴らしいブログです、本人の許可を得てここに転載させていただきます。

 

 

会場の「東京中国文化センター」は、銀座線・虎ノ門駅から徒歩7分、「森ビル37」の1階。早めに着こうと思っていたけど、結局、開演の15時ギリギリに。

 

平日の昼間というのに、すでに大勢の参加者が着席。その中、いそいそと空席を捜して座ったところは最前列。講演者・加藤青延(はるのぶ)さんの目の前でした。

 

Photo テレビでニュース解説を見てる気分。(笑)→

 

著書『NНK特派員は見た 中国仰天ボツネタ&マル秘ネタ 』を読めば、加藤さんの人柄が少しわかりますが、30年も中国の実際を見てきた本音の話は、謙虚かつ鋭い。

 

中国のことをもっと知ってほしい、少し違う角度から見れないか?などの思いで執筆したそう。

 

中国の悪い面だけを煽るジャーナリストとは違い、良い悪いのバランス感覚が平衡。

 

Photo2 講演中に何度も力説した言葉は、「中国との付き合い方」。

「上手くやれば何でも上手くいってしまうのに、上手くやらないと致命的失敗に陥る」

 

これは、中国との付き合いで"基本中の基本"だそう。

 

これが出来ていれば日中関係はもっと良くなったのではないか?と。

 

一例として、合理的な考えを押し付けても、その考えが違う、下手に押し付けて傷つけてしまうなど。

日本人も戦前は、中国人の心の中に飛び込み、いかにしたら上手くいくかを考えたようですが、戦後は欧米先進国のルールに従い、国際標準を盾に押し付ける。

 

メディア側に大きな問題があり、世論はメディアに左右される傾向にある。

反論的な原稿を書いても記事として取り上げられない、商業レベルで受けが良いものだけをかき、ステレオタイプな報道をする。

 

日本の外交官にも多くの失敗が見られる。それらの具体例を淡々と説明。

 

質疑コーナーでは、

元重慶総領事の瀬野清水さんから、中国の民主化についてと習近平・中国共産党の今後は?

さらに、反戦本『ところてん』を著された日本ペンクラブの鶴文乃さん、香港のメディア、NHKの方など続き、これらの質問に、はっきりと自分の考えで応答。

 

Photo_3

どうしたら上手く行き、どうするとダメなのかを身をもって体験してきた加藤さん、「中国と付き合うことの、メリットの大きさとデメリットの量を知るべきでしょう」。

関係を壊すのはカンタンだけど、修復するのは大変なこと。

 

さらに香港での民主化デモ、尖閣諸島や南シナ海の問題、赤サンゴ密漁にも言及。

 

2shot02 中国と上手くいかないことばかりやって情けない。

もう少し研究する人が出てきて良いのでは?企業はちゃんとやってるのに。

 

加藤さんのように、国民が悪い方に煽られず、良い方法を見つけ出そうとする前向きな人は、あまりに少ない。

 

私も様々なメディアの報道に対してだいぶスッキリしました。あっという間の充実の90分、ありがとうございました。(^^)v

 

 

※出所http://musuidokugen.tea-nifty.com/makoto/2014/11/90nhk-5336.html

※加藤青延さんの本http://duan.jp/item/174.html