関口知宏著『「ことづくりの国」日本へ』 日本僑報社から刊行決定

 

『中国の“穴場”めぐり』刊行記念サイン会の時、

著者代表藤村幸義氏と。段躍中撮影

 

 

日本僑報社7月10日の発表によると、俳優の関口知宏さん著『「ことづくりの国」日本へ――そのための「喜怒哀楽」世界地図』が日本僑報社から刊行されることが決定した。8月に発売予定。本書は、関口さんの本格的な著書としては処女作となる。

 

関口さんは、NHKの人気ドキュメンタリー・シリーズ「関口知宏の中国鉄道大紀行〜最長片道ルート36000kmをゆく〜」に「旅人」として出演し人気を呼ぶなど、多方面で活躍。日中国交正常化40周年の2012年には「日中国民交流友好年親善大使」を務めた。

 

そんな関口さんの最新著書となる『「ことづくりの国」日本へ』は、関口さんが中国や韓国、欧米など世界各地を旅した上で見えてきた、日本や日本人が目指すべき指針――「ものづくりの国」から「ことづくりの国」へ――という独自の観点をまとめたもの。

「ことづくり」とは「ものづくり」のベースにもなるもので、それがまさに「人間関係のつくり方」や「国際関係の構築や改善」のことである、と関口さんは述べている。

 

また「ことづくり」に必要な見方の1つであるとして、ユニークな「喜怒哀楽」観(論)を打ち立て、人の気質要素をそれぞれの国に当てはめてみる「『喜怒哀楽』世界地図」といった持論を展開。

「中国の『喜』」「韓国の『怒』」「日本の『楽』」などそれぞれの国や人の特徴を知ることにより、よりよいつきあいや関係が構築できると解き明かしている。

「筆者がなぜ世界中で誰とでも溶け込めたのかというと、『喜怒哀楽』観のおかげで、自身や出会った人々の傾向や本質(エッセンス)をある程度感じとれていたから。旅の数々のエピソードは、その上での交流の結果、即ち筆者にとっての『ことづくり』の結果だった」(関口さん)

 

ますます混迷を極める一方の国際社会や、さまざまに深刻な問題を抱える日本にあって、日本人がこれから目指すべき方向性とは――。

今こそ「ことづくり」の国と人になるために知っておきたい、関口知宏さんの熱く、奥深いメッセージが込められた1冊だ。

 

【推薦の言葉】

NHK解説委員の加藤青延氏(「中国鉄道の旅」や北京大と早稲田大の交流番組で共演)

「関口氏が世界中を旅して得られた驚くべき世界観が凝縮されている。目から鱗がおちる思いだ」

 

【目次】

ちょっと長いまえがきにかえて

1章 「喜怒哀楽論」

2章 中国の「喜」

3章 韓国の「怒」

4章 日本の「楽」

5章 「哀」は末路であり出発点

5章番外編 スイスの気質は「怒」歴史は「哀」

6章 歴史は「喜怒哀楽」脱却の奇跡の積み重ね

ちょっと長いあとがきにかえて

 

【著者紹介】

関口知宏、1972年7月1日、東京生まれ。俳優・旅人。

立教大学経済学部経済学科卒。1996年フジテレビ「MMR 未確認飛行物体」で俳優デビュー。以後、数々のドラマや司会など多方面で活動。

代表的な番組は2004年から始まったNHK‐BShi鉄道シリーズの「列島縦断 鉄道12,000kmの旅」「列島縦断 鉄道乗りつくしの旅」「関口知宏が行くヨーロッパ鉄道の旅」「関口知宏の中国鉄道大紀行」など。

その後、海外で活躍している日本人を取材するNHK‐BS「関口知宏のファーストジャパニーズ」、日本の若者の活動を取材する「関口知宏のオンリーワン」へと繋がる。

2012年には「日中国民交流友好年親善大使」に就任し、日中の友好に務めた。