俳優の関口知宏さん 「中国人の日本語作文コンクール」に応援メッセージ

 

関口さん(右)と段躍中さんの記念写真。張景子撮影

 

 

 日本僑報社の段躍中編集長は3月18日、東京都内で、俳優の関口知宏さんに『中国人の心を動かした「日本力」――第9回中国人の日本語作文コンクール受賞作品集』(日本僑報社刊)を贈呈。関口さんからは同コンクールに対する応援メッセージが贈られた。

 関口さんは、NHKの人気ドキュメンタリー「関口知宏の中国鉄道大紀行〜最長片道ルート36000qをゆく〜」で数年間をかけ、中国各地を訪れた。番組は中国でも人気を集め、関口さんは有名な日本人俳優の1人として知られている。

 この日、段編集長が、日中関係が厳しい中にあっても第9回コンクールに集まった応募作は前年比1割増となる2938本に上り、中国人の日本語作文のレベルも年々向上していること、またコンクール上位入賞61本を収めた第9回作品集には「関口知宏の中国鉄道大紀行」を見て、国境を超えた相互理解の大切さを学んだという上海海洋大学の葛憶秋さんの作文「光があるもの」が掲載されていることなどを報告。

 関口さんは、中国人学生たちの日本語レベルの高さに驚くとともに、これを高く評価し「次の第10回コンクールでは、さらによい成績を収めてください。期待しています」などと激励した。

 さらに、その場で「中国人の日本語作文コンクール」に対する応援メッセージとして「異郷有悟」(異郷に悟りあり。外国に行き、その国の良さを知れば、自国の良さがわかる)という言葉を揮毫。関口さんが中国の旅を通して実感したという自作の四字熟語を、達筆な文字でしたためてくれた。

 段編集長は、関口さんの温かな応援に対して、改めて深い謝意を表した。

 関口さんとの会談は、日本僑報社の近刊予定『中国の“穴場”めぐり―ガイドブックに載っていない観光地』に、関口さんと同書編著者たちの対談を掲載するために行われた。関口さんは忙しいスケジュールの中、この対談のために2時間もの貴重な時間を割いてくれた。

 日本僑報社との関係では、同社が2012年、日中国交正常化40周年と日中国民交流友好年を記念し「日中関係を知るブックフェア」を開催した際、日中交流年「親善大使」を務めた関口さんから、同ブックフェアへの推薦の言葉が贈られている