中国の国際関係学の第一人者

金燦栄教授『中国の未来』日本僑報社より刊行決定

写真は『中国の未来』チラシ。

 

116日付けの「日本僑報電子週刊」第1106号によると、中国の国際関係学の第一人者で、CCTV(中央電視台)等でも活躍し登場し人気を呼んでいる金燦栄教授(中国人民大学)の『中国の未来』が、12月に日本僑報社より刊行される。

 

改革開放政策により高成長を実現し、今や世界第二位のGDPを誇る中国は、これからどこへ向かっていくのか。本書の原書『中国的未来』(中国人民大学出版社、2012年)は、一般読者に向けた親しみやすい語り口で、現代中国が抱える数多くの難題と矛盾、政府の政策を大胆に分析した話題の書籍。特に著者の専門分野である国際関係学中国の対外政策研究の観点から、「中国の命運は世界の命運と共にある」という立場で中国の未来を見据え、モデルケースと平易な言葉で解説している。

 

本書で取り上げる中国の課題は、社会と地域の格差問題環境問題人口問題資源問題社会発展のアンバランスなど多岐にわたる。それらの難題を解決する一方で、国際社会と共存しつついかに「和諧社会」という目標に向かっていくのか。国内外のリスクを処理しながら建設的な未来を築くための提言を行っている。

 

金燦栄教授は1962年生まれ、中国人民大学国際関係学院副院長教授。専門分野はアメリカ政治制度と政治文化、アメリカ外交、中米関係及び大国関係、中国対外政策。『大国の責任』(中国人民大学出版社、2011年)、『多国間主義と東アジア協力』(当代世界出版社、2006年)、『中国の学者が見る世界大国戦略巻』(新世界、2007年)ほか著作多数。

 

なお、本書の訳者東滋子さんは、日本僑報社が主催する「日中翻訳学院」修了生。日本僑報社では今後も学院修了生による翻訳作品の出版活動を行っていく。『人民元読本』(陳雨露著/森宣之訳)、『中国版グリーンニューディール』(胡鞍鋼著/石垣優子佐鳥玲子訳)が近刊予定(仮題)