在中国日本国大使 日本僑報社の出版活動を応援

 

木寺大使(右)と段躍中氏の会見写真。

 

 

911日午後、木寺昌人在中国日本国特命全権大使が、日本僑報社編集長の段躍中氏と北京で会見した。木寺大使が昨年末に就任後、大使官邸での二度目の会見となった。

 

段氏はまず、第九回中国人の日本語作文コンクールの状況を報告。今回は27の省・市の166校から2938篇の応募があり、昨年よりも9校のおよそ300篇が多く寄せられた。日中関係が緊張する中、多くの中国の大学生からの応募があったことから、青年たちの日中関係回復への期待と、日本語教師の積極的な応援があったことが分かると述べた。木寺大使は中国の大学生たちの積極的な参加に賛意を示し、前回コンクールの最優秀賞(日本大使賞)受賞者で、今年1月に大使館を訪問した李欣晨さんが間もなく日本に留学することを知ると、彼女への応援メッセージを段氏に託した。

 

段氏はさらに、最近の出版書籍や、「漢語角(中国語コーナー)」「日語角(日本語コーナー)」などの日中交流活動の状況を報告し、最新刊の『日中対立を超える「発信力」』や中日二カ国語版『温家宝の公共外交芸術を探る』などの書籍を贈呈した。大使はこれらのすぐれたテーマの書籍は日中の読者に有益であり、日本僑報社が今後さらに大きな成果を収めることを期待すると述べた。

 

木寺大使は最後に、今年12月に大使館で行われる第九回中国人の日本語作文コンクール授賞式で、受賞者らと会えることを楽しみにしていると述べた。

 

なお、日本大使館公使で広報文化センター所長の三上正裕氏、『日中対立を超える「発信力」』の執筆者で読売新聞中国総局長加藤隆則氏らも会見に同席した。16日付けの大使館公式微博(ミニブログ)は、今回の会見を中国語で紹介し、『日中対立を超える「発信力」』の表紙も掲載した。

 

木寺大使との会見した段躍中氏は、広報文化センター図書館に『必読!今、中国が面白い 2013-2014』、『大きな愛に境界はない―小島精神と新疆30年』、『中国潮流―日中関係が困難なときだからこそ』、『夫婦の「日中・日本語交流」』、『中国は主張する』と『日中体験的相互誤解』などを贈呈した。

 

三上公使に書籍を贈呈する段躍中氏。