華人学術賞受賞作品『日本華僑華人社会の変遷』第二版発売

 

 828日に発行された「日本僑報電子週刊」第1096号によると、日本の華僑・華人社会をテーマとした初の包括的な研究書『日本華僑華人社会の変遷─日中国交正常化以降を中心に』(朱慧玲著、高橋庸子訳、段躍中監修)の第二版が、好評を受けて同社より9月中旬から発売される。

 本書は、主として国交正常化以降30年間の日本の華僑・華人社会がどのように変化したのかに注目し、中国の対外開放政策や日本の政策・法規との関連、日本留学ブームの影響、急成長する新華僑と旧世代の老華僑との比較、今後の華僑・華人社会の展望など、多方面から分析している。

 従来の日本の華僑・華人研究が、婚姻・祭祀・芸能・留学など個別テーマを主としていたのと異なり、「歴史学・社会学に基づいて日本華僑・華人社会を全体的に研究した最初の本格的な研究」(日本華僑華人研究学会会長・游仲勲氏)と評価され、第二回華人学術賞を受賞している。華人学術賞は、中国人博士の学術成果を広く日本社会に紹介することを目的に、国交正常化30周年の2002年に日本僑報社が設立した。

第二版となる今回は、オンデマンド版として9月中旬に発売される。本書の詳細は次の頁に掲載している。http://duan.jp/item/162.html