東京漢語角300回記念交流会開催 NHKが取材

 

一部参加者による記念写真。段躍中撮影

 

 

84日午後、豊島区西池袋公園において日中市民による草の根の交流会「東京漢語角(中国語コーナー)」満6周年300回記念交流会をおおよそ80人が参加し開催された。

NHKでは日中関係が国交回復以来最悪の状況の中にもかかわらず、満6300回を数える市民による草の根の日中交流の状況を、参加している日本人中国人がお互いの国の言葉で楽しそうに会話している模様や200回以上参加しているメンバーや主催者へのインタビューなど取材し944分からの首都圏ニュースで放映した。http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20130804/3436881.html

当日の朝日新聞朝刊には、先に同社の今村優莉記者が取材した漢語角交流の模様「日中の友人、立ち話しよう」が大きく掲載された関係から、その記事を読んだ読者おおよそ20名がそれぞれ新聞記事片手に訪ね、初めての交流を楽しんだ。

交流会の司会は、300回を記念して当日のために南京から駆けつけた南京師範大学教授林敏潔博士が務めた。主催者の段躍中日本僑報社編集長兼日本湖南人会会長は、第1回交流会の写真を示しながら「6年前の8523名で始まったが、それから6年、人は変わっても途絶えることなく漢語角が開催されるのは、ひとえに皆さんのお蔭です」と感謝のことばを述べた。

来賓として参加した中国大使館の鐘瀋軍1等書記官は「政治的に日本と中国の関係が悪化している状況の中でも漢語角が継続していることで、日中両国民の間に固い絆があることを改めて感じた。今後とも漢語角がますます発展していくことと中国と日本の関係が良好となるよう我々も努力する。」と祝辞を述べた。

本来であればこの場所で中国語の歌を披露する予定であった千葉商科大学の島田晴雄学長は、中国からはたくさんの若者が日本に留学しているが日本から中国へ留学する若者は少ない。日本人はもっと中国語を勉強する必要がある。そのためにもこの漢語角という市民の集いは大変貴重な運動であると祝辞を寄せた。

記念式典では日中の著名人が揮毫した色紙の披露、中国甲骨文字書道家張大順氏と娘さんの親子共演による書の披露、揮毫に合わせた古澤聡さんのギター演奏と、書とギターのコラボレーションや200回以上参加した古澤聡、中村洋一、岡崎十郎さんへの感謝状及び日中友好書籍『大きな愛に境界はない―小島精神と新疆30年』の贈呈など参加者はそれぞれに楽しい時間を過ごした。(岩楯嘉之・NPO日中交流支援機構事務局長)

中国大使館の鐘瀋軍1等書記官が挨拶。段躍中撮影

 

白西紳一郎日中協会理事長が挨拶。段躍中撮影

 

瀬野清水前重慶総領事が挨拶。岩楯嘉之撮影