中国理解を深める一冊、『中国は主張する』出版

 

 410日に発行された「日本僑報電子週刊」によると、新日中友好21世紀委員会中国側委員の葉小文氏による初めての日本語著書『中国は主張する』が、4月はじめに日本僑報社から刊行された。

『中国は主張する』は、葉小文氏の人民日報海外版一面コラム「望海楼」に執筆した文章を中心に収録している。日本語訳担当は『温家宝の公共外交芸術を探る』などを訳した多田敏宏氏。

 葉小文氏は、中国共産党中央委員会委員、全国政治協商協会常務委員、中央社会主義学院の第一副院長を務めると同時に、中国人民大学博士コース指導教授であり、また北京大学、南京大学、南開大など、中国の著名な大学でも教鞭を執る人物である。

 著者は主張する。「発展する中国は、決して日本の脅威ではない。中国と日本は共にアジアと世界の平和を守ることで自らを発展させ、また自らの発展によってアジアと世界の平和を守るものと信じている。」

 本書を出版する日本僑報社は、「地理的にも経済的にも、日中は切り離せない関係になってしまっている。嫌いだからと言って、相手を無視し付き合わないのは子供の喧嘩だ。好きであれ嫌いであれ、相手を十分研究、理解するのが大人のやり方である。何かもめ事があっても、日本の意見を主張するのと同時に、中国の言い分も聞いてみなくてはならない」と述べている。

さらに、「著者の葉氏は政治、経済だけでなく、文化や宗教にも造詣が深い。『望海楼』は人民日報海外版に連載中のコラムなので、ある程度中国側の見解を代表しているとも言える。また、氏は新日中友好21世紀委員会の中国側委員も務められ、訪日経験もあるので、日本の事情にも詳しい。「中国の言い分」を知り、中国を理解するうえで最高の書だ。葉小文氏の文章を読めば、『引っ越しのできない隣人』中国への理解も深まり、よりよき日中関係を形成でき、それは日中国交回復四十周年及び日中平和友好条約締結三十五周年のよき記念となることは間違いない」と紹介している。

 

葉小文氏に新刊を贈呈する日本僑報社編集長段躍中氏。