日中翻訳学院武吉塾 第9期修了式東京で開催

武吉先生と発表者。日本僑報社提供

修了式後に開催された懇親会。日本僑報社提供

 

22日、東京文京区文京シビックセンターにおいて、日本僑報社が主催する日中翻訳学院武吉塾の第9期スクーリング及び修了式が受講生、一般参加合わせて26名参加のもと開催された。

中文和訳武吉塾スクーリングは、日本国内はもとより海外からも受講生が参加する通信講座で、毎期最終回には受講生が東京の会場で一同に会し、武吉講師の講義を受けるとともに受講生の経験談や、初めて顔を合わす方、久しぶりの再会を楽しむ方など交流の時間を楽しむ会である。

講義は、翻訳は「三つの『お』」というテーマで、翻訳は「おもしろい」、翻訳は「おそろしい」、翻訳は「奥が深い」について講師の長年の経験を交え話し、翻訳するときの労力と時間は、おおむね原文の理解2.5、検索2.5、日本語の最適な単語と表現を選ぶのに5が必要とノウハウを述べた。また、翻訳者は「訳者は役者」と状況に応じ臨機応変に対処するセンスや技量が試されると述べた。

講義に続く経験談では、ハルビン工業大学日本語教師關根稚惠さんによる翻訳経験のほか、昨年の9月後半、一部中国人による中国国内での日本企業などに対する破壊行為について、ハルビンや大学では特に問題なく経過したこと、中国国内でも場所により大きな違いがあり、両国のメディアが正確な情報を伝えてないと熱く語った。

続いて発表した三好祥子さんは、中国留学に際しなるべく日本人のいない大学を選ぼうと青海省の大学へ留学し留学生活や少数民族との交流の模様を発表した。

その後、講師より各人に修了証書が手渡され、引き続き行われた茶話会では、参加者全員が自己紹介し交流を楽しんだ。

席上武吉講師は、武吉塾について以前述べていた第10期で終了する予定を変更し、健康の続く限り講座を継続すると発表した。(岩楯嘉之・NPO日中交流支援機構事務局長)