武吉次朗先生傘寿を祝う 日中翻訳学院主催

武吉先生を囲んだ記念写真。石小寧撮影

 

日本僑報社が主催する日中翻訳学院で人気の中文和訳講座、武吉塾講師武吉次朗先生の傘寿を祝う祝賀会が13日西池袋の中華料理店で塾生たち有志により開催された。

祝賀会には塾生16名が参加し、各人自己紹介を兼ねて講師にお祝いの言葉を送った。

今年で3年目を迎える武吉塾通信講座は、すでに第8期が終了し受講生も80名以上となり継続して受講する生徒が多い。

武吉先生は1932年中国で生まれ、1958年中国から帰国してから日本国際貿易促進協会事務局勤務。日中国交回復に先立ち経済交流交渉の日本側通訳として中国を訪問し、19902003年には摂南大学国際言語文化学部教授として日本語、日本文化の紹介に努力された。

現在は日本国際貿易促進協会相談役。一般社団法人中国研究所顧問として日中間の懸け橋となるべく活躍されている。主な著書としては『新版現代中国30章』(共著・大修館書店)、『日中・中日翻訳必携』(日本僑報社)、『新中国に貢献した日本人たち 』(日本僑報社)など著書、訳書多数がある。

先生は常々「翻訳って、実に楽しいですね。」「翻訳は、ほんとうに奥が深いのですね。」と言われ、中文和訳は、語彙を増やすだけでなく、論理的な中国語と情緒的な日本語の違いを知り、「コッテリ中華」の原文を「お茶漬けさらさら」に訳すうちに、背景にある両国文化の違いも勉強できますと、より良い翻訳に向け研鑚されている。