2012年度中国高校生訪日団第1陣250名訪日

高校生たちによる中国民族舞踊。

 

「日本僑報」によると、820日東京プリンスホテル(東京都港区)において、キズナ強化プロジェクトの一環として2012年度中国高校生訪日団第1250名の歓迎レセプションが、日中関係者多数参加のもと行われた。「キズナ強化プロジェクト」は、昨年襲った東日本大震災からの復興のため、青少年交流を通じた、日本再生に関する外国の理解増進及び風評被害に対する効果的な情報発信を目的とするもので、一行は被災地を訪問し大震災についての講義、被災地の現状、復興再生状況を視察する。

遼寧省、吉林省、内蒙古自治区から選抜された高校生代表団は、819日の来日から、26日帰国するまで、各種オリエンテーションの一環として宮城県を訪問し、名取市閖上地区、岩沼町、山元町地区で被災の状況と復興の現状を体験する。

レセプションには主催側を代表して、外務大臣政務官浜田和幸民主党参議院議員が歓迎の言葉を述べ、訪日団を代表して中華人民共和国教育部国際合作交流司副巡視員黄頴団長が歓迎に対するお礼の言葉につづき、民間青少年交流の重要性を述べるとともに被災した人々の秩序ある行動に対し、平和を愛する人民は偉大な人民ですと称賛の言葉を送った。そして今回の高校生の訪問が中国を理解してもらう良い機会となると述べた。

引き続き中華人民共和国駐日本国大使館教育処白剛公使参事官の乾杯の音頭で和やかに食事と歓談、そして訪日団代表による民族舞踊が披露された。

訪日時期が日本の高校の夏休み期間と重なったため、高校生同士の交流が出来なかったことは残念であるが、尖閣問題で両国が微妙な状況の時期にもかかわらず、訪日計画が実施されたことは大変喜ばしい事であり、両国政府関係者に敬意を表するとともに、このような時期だからこそ次世代を担う若者の相互理解と、相互交流が必要とされる。(文と写真:岩楯嘉之・NPO日中交流支援機構事務局長)

 

少数民族の高校生たち。