第8回中国人の日本語作文コンクール募集要項発表

7回中国人の日本語作文コンクール日本大使賞授賞式記念写真

 

1月11日、日本僑報社・日中交流研究所は今年の第8回「中国人の日本語作文コンクール」の実施要領と募集要項を発表した。8回目を迎えた今回は、日中の国交が正常化され、40年の記念すべき節目の年に当たるため、テーマが注目されたが、『中国人がいつも大声で喋るのはなんでなのか』という、これまでにない日常の習慣を話題にする斬新なテーマが選ばれた。

この日本語作文コンクールは、日本僑報社日中交流研究所が主催し、在中国日本国大使館、人民日報社人民網、中日友好協会及び財団法人日中協会など日中友好7団体、NPO法人日中交流支援機構が後援、株式会社ドン・キホーテと朝日新聞社が協賛して行われる。

このテーマが選ばれたことについて、主催者の日中交流研究所所長段躍中氏は昨年末、広州で開催された中国公共外交2011年次総会に出席した際、中国人の新しい国際イメージに関して、中国人の言動が国内外で議論されていることを知ったことがきっかけになったという。

そのため象徴的な意味で今回、「中国人はいつも大声で喋るのはなんでなのか」をテーマにし、中国人の若い人たちに意見、考えを作文で書いてもらうことにした。

中国は少数民族を含め、文化、習慣も違う56民族がいて、大声で率直に話すことが中国人の情熱、もてなす気持ちを表す面があると、段氏は説明する。しかし、大声で喋る良い面と悪い面をどう認識しているのか。中国の国際交流の次時代を担う若者たちが、この問いかけにどう答えるのかは、とても注目されるところだ。

第8回中国人の作文コンクールへの応募資格は、日本留学経験のない中国人学生。最優秀賞(日本大使賞)一人のほか、一等賞、二等賞、三等賞は合計60名、さらに佳作賞50名が授与される。最優秀賞の受賞者は日本に一週間招待される。また受賞作は作品集として本にまとめられ、日本僑報社から出版される。

作文の応募形式は電子メールで、文字数は1500字から1600字まで。5月7日から受付け、5月31日締め切り。その他、詳細は主催者のウェブサイトを参照:duan.jp/jp/2012.htm

この「中国人の日本語作文コンクール」が始まったのは2005年、今年で八回目を迎える。このコンクールでは受賞者が選出されると同時に、受賞作は作品集にまとめられ、日本僑報社から出版される。これまでに出版されたコンクール受賞作品集である『日中友好への提言2005』『壁を取り除きたい』『国という枠を越えて』『私の知っている日本人』『中国への日本人の貢献』『メイドインジャパンと中国人の生活』『甦る日本 ! 今こそ示す日本の底力』の7冊の受賞作品集は、出版後日中両国で大きな反響を呼んだ。とくに『壁を取り除きたい』は朝日新聞の書評委員により2006年の「お薦め 今年の3点」の一つに選ばれた。