第七回中国人の日本語作文コンクール各賞決定 安田奨学財団から受賞者へ、奨学金受給のチャンス! 胡万程さん。日本僑報社提供 10月14日、日本僑報社日中交流研究所が「第七回中国人の日本語作文コンクール」の最終入賞者名簿を発表した。最優秀賞である日本大使賞は北京国際関係学院日本語学科二年生の胡万程さんが受賞した。そのほか、中山大学の顧威さん、河南師範大学の崔黎萍さん、西安外国語大学の曹珍さん、蘭州理工大学の何洋洋さん、南京郵電大学の劉念さんの5名が一等賞を受賞した。以下受賞人数は、二等賞15名、三等賞40名、佳作賞50名となった。入賞者一覧はこちらでご確認ください:duan.jp/jp/2011shou.htm 「第七回中国人の日本語作文コンクール」は、日本僑報社日中交流研究所が主催するもので、在中国日本国大使館、人民日報社人民網、中日友好協会、社団法人日中協会など日中友好7団体、中日友好協会と日本湖南人会などが後援、株式会社ドン・キホーテが協賛している。 2011年1月正式に始まったこの「第七回中国人の日本語作文コンクール」は、日本への留学経験のない中国人の学生を対象に作文を募集するコンクール。今回の課題テーマは「日本企業に伝えたい中国人消費者の本音―中国で成功するために日系企業に必要なこと」、そして3月に急遽追加された「頑張れ日本!―千年に一度の大地震と戦う日本人へ」の2つ。締め切り日の5月31日までに届いた3127通の応募作品は、中国国内27の省、市、区、171の学校に及んだ。 今回、応募作品中約80%の作文は東日本大震災復興への声援であった。最優秀賞を受賞した胡万程さんは作文の中で、東日本大震の後、反日感情の強い友達の持つ日本へ対するイメージを変えたいと、一人奮闘する様子を綴っている。この非常に流暢な日本語の作文は、一人の中国人の学生、また友人として戸惑い悩む姿が生き生きと描写されており、彼の日中相互理解への強いメッセージが伝わってくる。そして、このコンクールの最優秀賞・日本大使賞は、第一回〜第六回まで女性が受賞し続けていたが、今回、胡万程さんが初の男性の受賞者となった。 この「中国人の日本語作文コンクール」が始まったのは2005年、今年で7回目を迎えた。応募総数は1万人を超え、500名以上の方が日本大使賞を含む各賞を受賞した。このコンクールでは受賞者が選出されると同時に、受賞作は作品集にまとめられ、日本僑報社から出版される。これまでに出版されたコンクール受賞作品集である『日中友好への提言2005』『壁を取り除きたい』『国という枠を越えて』『私の知っている日本人』『中国への日本人の貢献』『メイドインジャパンと中国人の生活』の6冊の受賞作品集は、出版後日中両国で大きな反響を呼んでいる。 日本僑報社及び日中交流研究所は、この日中作文コンクールを開催する傍ら、2007年に日本で初めてとなる星期日漢語角(日曜中国語コーナー)の活動を開始。翌年日中翻訳学院を開設、2009年には池袋日語コーナーも始まった。これらの活動は、中国語を学習する日本人と、日本語を学習する中国人にとって非常に大きな手助けとなっている。とくに漢語角はすでに日中民間交流の重要な場として広く知られており、作文コンクールと対を成す大きな存在である。 第七回中国人の日本語作文コンクールの受賞作品集『甦る日本 ! 今こそ示す日本の底力』は、11月中旬に東京で出版される予定、授賞式は12月9日に北京の日本大使館で開催を予定している。 このコンクールと向学心溢れる将来有望な学生を支援するため、今回より、安田奨学財団から三等賞以上受賞者へ奨学金を得るチャンスを提供する。奨学生に選ばれれば、日本への留学期間中、月額10万円を最長4年間受給することが出来る。主催者は受賞者たちが積極的に応募するように期待している。 |