国松善次前滋賀県知事 中国の“人民友好貢献賞”を受賞

 

 

湖南にて受賞後記念撮影に応じる国松善次氏。段躍中撮影

 

 

日本僑報の報道によると、中国人民対外友好協会が前滋賀県知事国松善次氏へ“人民友好貢献賞”を授与し、表彰式典が122日午前滋賀県栗東市の友好都市である湖南省の衡陽市で行われた。対外友好協会副会長の井頓泉氏が北京から衡陽へ赴き、国松氏の表彰式で祝辞を述べた。湖南省対外友好協会副会長力平氏が代表の挨拶を述べ、国松氏が1982年からの滋賀県と湖南省の交流推進に対する貢献を称賛した。

 

井頓泉副会長は祝辞にて、「“人民友好貢献賞”は2008年中国人民友好協会が創設した重みのある賞であり、国際民間交流活動の中で優れた貢献をしている団体と個人を表彰している。目的はこのように表彰することで、より多くの力を合わせてこの光栄な事業に参与し、人民の友好、共同繁栄の発展を促進し、調和のとれた世界を作り上げるため、さらに努力するためである」と述べた。

 

また、井副会長は「国松氏は長期にわたって日中友好事業に携わり、湖南省と滋賀県の友好関係の発展を積極的に進め、湖南省の社会経済発展と対外交流の面で優れた貢献をし、我々は特別に国松氏へ“人民友好貢献賞”を贈ることにした。国松氏が今後も引き続き両国の友好と協力関係促進のため助言を行い、中国経済の発展のために多くの貴重なご意見を頂きたい。」と述べた。

 

力平氏は挨拶で、国松氏は湖南省衡陽市の国際友好都市である日本の滋賀県栗東市で生まれた。長年に渡り、彼は日中友好の業務に携わってきた。1982年滋賀県広報課課長になった時から滋賀県と湖南省の友好交流活動に積極的に関わり、滋賀県民に湖南省を紹介してきた。1998年滋賀県知事になってから、さらに湖南省と滋賀県間の経済、教育、文化、スポーツ、科学技術などの多方面で交流と協力の推進に努めてきた。平和堂のスムーズな発展、湖南被災区へ校舎建設の寄付、湖南文芸団が滋賀県に赴いてのアジア芸術祭への参加、湖南省から滋賀県への研修生の派遣、湖南の科学技術に携わる人員と滋賀県の同業者が協力しての湖環境保護管理の研究、日中緑化交流基金(“小渊基金”)の積極的な推進及び“吉首市河流生態造林”プロジェクトの実施など、特に湖南省と滋賀県の民間相互訪問の継続は、湖南省と滋賀県の人々の民間友好を強固にした。これらは国松氏の努力の賜物である。2006年に国松氏が知事を退いてからも、継続して湖南省と滋賀県の友好交流の舞台で活躍を続けられている。現在滋賀県体育協会会長を務め、また同時に積極的にこの方面と湖南省の友好交流と協力を積極的に推進している。湖南省の教育事業に関心を持ち、湖南師範大学の客員教授としての要請を受け、次代の日中友好に関心を持ち盛り立てようとしている、と述べた。

 

国松氏は湖南省で日本僑報記者のインタビューに応じ、中国人民対外友好協会から日本人の私に“人民友好貢献賞”を頂いたことは、私個人の栄誉だけではなく、滋賀県民が光栄に思うことである。日中両国、隣国の人民友好の歴史は長く、滋賀県と湖南省の交流もますます豊富になり多方面に渡り、お互いの感情もより強固になってきている。お互いに手を取り合い、滋賀県と湖南省の交流のため、日中両国人民の以降何代にも渡っての友好のため引き続き努力を続けるつもりである、と述べた。

 

右から、力平氏、井頓泉氏、国松善次氏夫婦、郭向麗氏。段躍中撮影