「中国人の日本語作文コンクール」受賞感想文

 

人生を変える秘訣

一つ一つのチョコレートを大切に

 

神戸大学大学院 郭夢宇

 

 

 

 

映画『一期一会』には「人生はまるでチョコレートのように、次はどんな味か分かりません」という名言があります。私にとりまして、人生の真髄は、それが辛くとも甘くとも、各々のチョコレートを味わい尽くすことにあります。

 

中国人の日本語作文コンクールとの邂逅は、私が大学2年生の頃に遡ります。当時、日本語の作文を担当していた先生がこのコンクールについて紹介してくださり、その際には応募要項や以前の受賞者、さらにはスポンサーの情報を知ることができました。これにより、「こういった高度なコンクールに参加しても無駄ではないか」といった疑念が湧き上がりました。予想通り、当年のコンクールでは私の作文は佳作にも選ばれませんでした。大学3年生の時、コロナが蔓延している最中で、家でのオンライン授業に没頭している時に再び先生から作文コンクールの案内が舞い込みました。1年の失敗経験を持っていた私は、「もう絶対に無理だろう」という気持ちを抱きながらも、作文を提出しました。しかし、驚くべきことに、佳作賞や三等賞、二等賞の名前が続々と発表され、最終的にはオンライン面接と大使館の審査を経って、私は一等賞を受賞することとなりました。

 

同時に、安田奨学財団の奨学金の申請資格も獲得しました。当時、私は既に大学の交換留学プログラムを通じて日本に滞在しており、奨学金の面接では主に私の日本での生活に焦点を当てられました。月々の寮費や朝食の提供の有無など、詳細な質問によって安田奨学財団が留学生を真摯に支援し、生活のあらゆる側面に目を配っていることを実感しました。1か月後、奨学金の結果を確認するメールを手にし、手が震えながらも躊躇いながら開けました。その中には「おめでとうございます」という言葉が書かれており、心の中の糸が緩む瞬間でした。奨学金のサポートがあれば、私は日本に残り、学問の旅を続けることができました。

 

大学4年生になると、私は再び中国人の日本語作文コンクールに参加し、一等賞を獲得しました。この場を借りて、中国人の日本語作文コンクール、安田奨学財団、そして私をサポートしてくれた先生や友人たちに心から感謝を申し上げます。この度、北京の日本大使館で行われた授賞式に参加する機会を得ました。授賞式の場で私は自身の日本語学習の過程を共有し、支え続けてくれた方々が感謝の言葉を聞いている様子を目の当たりにしました。授賞式の締めくくりには、私の指導教授である持先生のビデオメッセージが流れました。「これまでに、郭さんのように多くのコンクールに挑戦し、どんな試練でも臆することなく取り組む学生を見たことがありません。中国人日本語作文コンクールでの受賞は、彼女が大学での日本語学習の集大成であると思います」と持先生の言葉を聞きながら、私の目に涙が溢れました。私は「ようやく甘いチョコレートを食べたね」と心の中に思いました。

 

人生がまるで一箱のチョコレートのようであり、全てのチョコレートを味わうことで自らを成長させることができると感じています。未来には、次なるチョコレートを心待ちにしています。

 

 

 

 

 

——珍惜每一块巧克力

 

神戸大学大学院  郭夢宇

 

 

电影《阿甘正传》中曾道:“人生就像一盒巧克力,你永远不知道下一块是什么味道的。”对我而言,人生的奥妙就在于悠然品味每一块巧克力,无论是苦涩还是甜蜜。

 

缘起中国人日语作文大赛,依稀是我大学二年级的时光。那时,负责作文课程的日语老师向我们传达了这场文学盛事。初见募集要项、获奖者名单,以及赞助商之后,我内心涌动着一丝退避的情绪:“如此高端的比赛,或许我的参与注定是徒劳。”果然,在那一年的大赛中,我的文字未能摘得佳作的殊荣。大学三年级,疫情肆虐之际,我足不出户上着单调无味的网课,再次收到老师发来的作文大赛邀请。由于已有一年的失败经验,我怀揣着必败的心情提交了作品。然而,随着一次次佳作奖、三等奖、二等奖的名单揭晓,我竟依然“屹立”在获奖者之列。最终,在线上面试及大使馆审查后,一等奖的桂冠居然降临于我。

 

与此同时,我还获得了安田奖学财团的奖学金申请资格。由于我已经通过学校的交换留学项目来到日本,奖学金的面试主要聚焦在我在日本的生活层面。关于每月宿舍费用、是否包含早餐等琐碎细节的询问,让我感受到安田奖学财团真挚地希望帮助留学生,同时也对生活的方方面面表现出无微不至的关怀。一个月后,在查看奖学金结果的邮件时,我的手颤抖着,迟迟不敢点开那封邮件。当我终于打开邮件看到“恭喜”两个字时,悬在心头的紧绷才终于松弛下来。有了财团奖学金的支持,我得以继续留在日本,续写我的求学之旅。

 

大学四年级,我再度参与中国人日语作文大赛,竟又意外地获得一等奖。在此,我要深深感谢中国人日语作文大赛、安田奖学财团以及支持我的老师和同学们。这一次,我终于有机会在北京的日本大使馆参与颁奖典礼。站在颁奖台上,我分享着我的日语学习历程,那些一直支持我的人们坐在台下聆听我的感谢。典礼的尾声播放了我的指导老师仓持老师对我的评价录音:“我从未见过像郭桑这样努力参加很多大赛的学生,不管是什么比赛,她都会尽量去尝试。在中国人日语作文大赛中获奖是她在大学学习日语的集大成之作。”听着仓持老师的评价,泪水润湿了我的眼眶。我心里暗暗地想:终于吃到了甜甜的巧克力。

 

我深知人生如同一盒巧克力,只有每一块都尝过,才能不断绽放成长的芬芳。未来,我将怀着满怀期待之心,去品味下一块巧克力。