『私の知っている日本人』を読んで

第四回「中国人の日本語作文コンクール」受賞作品集 感想

 

 井出敬二 外務省大臣官房審議官(国会担当)

 

 

 

『私の知っている日本人第四回中国人の日本語作文コンクール受賞作品集を拝読しました。

 

 いつもながら日本僑報社日中交流研究所と関係者の皆様のご尽力に深い敬意を表したいと思います。

 

 このコンクール企画は今回が4回目ですが、着実に発展・前進していることを知り、とても嬉しく思います。

 

 中国の若い人に、日本、日本人について、そして同時に中国と中国人について考えるきっかけをつかんでもらう上で、このコンクールはとても有意義だと思います。

 

 今回は、中国の人が具体的に日本人と接触して感じたことを素直に書いているので、それぞれとても実感がこもっていると感じました。やはり、顔と顔をつきあわせたコミュニケーションほど良いものは無いと改めて痛感しました。もっと多くの日本人に中国に行っていただきたいですし、中国からも日本に来ていただきたい、また日本にいる中国人と日本人とが、中国にいる日本人と中国人とが、更に付き合いを強めていただきたいと感じます。

 

 数年前の日中関係が厳しい雰囲気の時には、発表しにくかったような文も今回の文集に掲載されていました。敏感とされる問題でも、様々な角度から冷静に議論できるようになれば、本当にすばらしいと思います。

 

 そのような方向に、この作文コンクールがひっぱってくれることはとてもすばらしいと思います。作文コンクールに出てくる作文も、日中関係の改善を反映して、日本理解の前進を示し、また関係発展のための新しい視点、アイデアなどがでてくることを期待しています。

 

 中国の若い人たちは、世界が中国と中国人をどう見ているかということにも理解を広げていただきたいと希望します。中国が政治、経済、安全保障などの分野でますます世界的な影響力を強めている中で、中国の若い人たちも、他者の見方を理解し、世界の平和と安定、繁栄のために貢献することが期待されています。政府間の協力を通じて、あるいはNGO活動を通じて、国際社会の発展のための協力を拡大深化させていく必要があります。そのような活動を中国の若者が支持し、活動に積極的に参加することを期待しています。

 

 今後、作文コンクールが益々ご発展することを心からお祈りしております。

 

 

2009年2月2日