悠久の都北京中国文化の真髄を知る
【内容紹介】 中国を知りたくば、まずは北京を知るべきである。六王朝の都であり、いまなお新中国の首都であり続ける北京には、脈々と独自の文化が根付いている。 本書は当代きっての作家、劉一達の筆と、天安門に掲げられた毛沢東の肖像画の作者として有名な李濱声の挿絵から成る。この二氏によって紡がれる北京の姿は、我々に巨大な龍のような中国の力強さの源を教えてくれる。 また、本書はただのエッセイ集にとどまらず、本書中の至るところに北京人の気質が示されている。著者の広く深い見識は、我々に、北京人が日々の暮らしの中でどのように考え、何を大事にし、いかに生き抜いてきたかを訴えかけている。また、北京を通して、中国、そして中国人をより深く理解するための知識と教養に満ちており、中国人とのビジネスを考えている、またはすでに始めている日本のビジネスパーソン、中国関連の研究者、中国文化に興味のある方にとっても、最良の参考書となるはずである。
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【著者紹介】
著者 劉一達(りゅういったつ) 北京の文化や風俗を題材とした小説・エッセイ作家の第一人者。 1954年北京生まれ。著名な新聞記者であり、北京の街の様子、人びとの暮らし、方言など、北京をテーマに多数の著書を出版した。その中にはドラマ化や舞台化されたものも多い。 邦訳された著書に『北京の子人虫儿』(朱鳥社)、『乾隆帝の幻玉老北京骨董異聞』(中央公論新社)などがある。
イラスト 李濱声(りひんせい) 現代中国を代表する新聞漫画家。 1925年ハルピン生まれ。1949年、現在も天安門に掲げられている毛沢東の肖像画を描いた。 『人民日報』で長年にわたり人気コラム『諷刺与幽黙(風刺とユーモア)』を担当、北京の風俗や文化への深い理解と豊富な知識に基づいた作品を多数発表し、中国における諷刺漫画の先駆けとして高く評価されている。また、それらの功績により、中国アニメ・漫画業界で最も栄誉のある「金猿賞」を受賞した。
訳者 日中翻訳学院 日本僑報社が2008年に設立。よりハイレベルな日本語・中国語人材を育成するための出版翻訳プロ養成スクール。 http://fanyi.duan.jp/ (日中翻訳学院本書翻訳チーム参加者 福田櫻、米井由美など)
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悠久の都北京中国文化の真髄を知る 著 者 劉一達(りゅういったつ) イラスト 李濱声(りひんせい) 訳 者 日中翻訳学院本書翻訳チーム 発行者 段景子 出 版 日本僑報社 判 型 四六判 324頁 定 価 3600円+税 発 行 2022年9月28日 ISBN 978-4-86185-288-6 |