社会福祉改革とNPOの勃興


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社会福祉改革とNPOの勃興
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推薦の言葉
きわめて新しい有意義な研究
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一番ヶ瀬康子(日本女子大学名誉教授・長崎純心大学教授)
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 この本は、社会福祉にとって、新しい歴史のうねりともいうべきNPOの姿を、とくに中国、日本においてとらえている。その意味で、きわめて斬新な課題に取り組んだ貴重な研究の成果である。
 とくに中国と日本は、社会体制が異なる。資本主義が高度に発達している日本と、社会主義体制のなかで、資本主義化を試みている中国において、NPOがどのような意味をもち、なぜ今日の興隆を生み出したかということについて検討することは、歴史的な課題としても意義深い。また具体的なこれからの社会のあり方を省察する意味においても、きわめて有効であり、貴重であるといえよう。
 中国、日本ともに共通の現象は、少子高齢化のなかで、従来の社会福祉では対応できない時代になったことが、NPOという形態で、身近な相互扶助を促したものといえよう。一方、中国における市場経済の発展、日本における市場経済の成熟のなかで、杜会福祉をそのなかにゆだねようとする動向がある。しかし市場経済では、真の社会福祉は展開できない。あるいは市場経済では、それぞれの人権に応じた福祉サービスは生まれにくい。そのこととの関連が、NPOの存在を生み出したのであろう。しかも福祉サービスそのものが、ポランタリーな活動から様々な工夫が生まれてくると考えれば、NPOのあり方は、今後の社会福祉の発展にとって重要なものといえる。それらの意味において、この研究が、これからの社会福祉のあり方へ、しかも日本、中国それぞれアジア牡会に根ざした伝統的な福祉理念に、NPOがどう影響するか、その積極的な意味を含めて、この研究の提起したことは、今後重要な役割をなすと思われる。
 いずれにしてもユニークな課題に、しかもきわめて新しい視点で積極的に取り組んで、大きな示唆を私たちに与えてくれる貴重な研究である。この本が、是非多くの人に読まれ、さらに新たな研究と実践が生まれることを期待したい。
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書名:社会福祉改革とNPOの勃興
編著:沈潔
出版:日本僑報社
判型:A5判256頁
定価:4800円+税
発行:2003年8月1日
ISBN 978-4-93149-055-0  C0036
注文先 http://duan.jp/item/55.html
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目 次
はじめに/沈 潔
第一章 中国社会福祉改革の現状と行方/鄭功成
第二章 NPO類型の定義と理性の選択/楊 団
第三章 中国の社会福祉改革とNPOの勃興/沈 潔
第四章 中国NPOの活動資源と活動理念/藤原文亮
第五章 事例から考えるNPO活動の課題/寺久保光良
第六章 中国における地域NPOの活動と役割/楊 団
第七章 歴史から見る非営利セクターの福祉活動/趙 軍
第八章 中国都市部の貧困問題/唐 鈞
付録1 社会団体登録管理条例
付録2 中華人民共和国公益事業寄贈法
付録3 社会団体規約手本


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