私記 日中戦争史


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私記 日中戦争史
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【推薦の言葉】
新聞で有名な百人斬りとは白兵戦での武勇伝ではなく、降参した捕虜を斬っただけという勇士本人の講演に、国家を信じ軍人に憧れていた純朴な軍国少年は「ひどいなあ、ずるいなあ」という疑問を抱く。将校の卵である陸軍幼年学校生徒になり、素直に軍隊教育をうけいれてからもその疑問は持続していた。のちに自己の良心に従って百人斬りについて証言する。その経過がよく分かる本である。いまや八〇代半ばに達した著者の結論は、三度日中戦争を繰り返すなという切々たる日中不戦の訴えとなった。老壮青のどの読者にも読んでほしいと思います。
ジャーナリスト 本多勝一
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【内容紹介】
太平洋戦争緒戦の勝利からその壊滅にいたる興亡の三年半を、幼年学校と予科士官学校という帝国陸軍の揺籃で過ごした著者が、自らの経験から吐露する日中不戦の訴え。忘れられようとする日中戦争の史実を掘り起こして軍隊と国民のあり方を問う。前の戦争を総括せずに超大国のアジア回帰に従属していれば日本は安心なのか。年老いた将校生徒が現代と戦前戦中の相似を憂えて書き残す警世の書。戦争世代の遺書でもある。
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マスコミに取り上げられたこの本の 書評はこちら
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【著者紹介】
志々目 彰
1928年 鹿児島市に生れる。
1942年 太平洋戦争の開戦直後に大阪陸軍幼年学校に入校。
1945年 陸軍予科士官学校(朝霞)で敗戦を迎える。同年 鹿児島青年師範学校に転入。
1948年 同校を卒業する。教職には定着せず労働運動・文化運動などに従事。
1959年 東京労済(現全労済東京)職員となる。
1988年 定年退職。この間、1965年から2000年まで自宅に子ども文庫を開設。子どもと子どもの本に人間深層の哲学を教えられる。
2002年 文庫の児童書4000冊を華中師範大学へ寄贈。
2012年現在 政府指定後期高齢者。年金生活者。若干のボランティア。
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著 者:志々目 彰
発行日:2012年9月18日
サイズ:A5判、並製
ページ数:168頁
ISBN:978-4-86185-136-0 C0036
定価(税抜):1900円
注文先 http://duan.jp/item/136.html


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