温家宝の公共外交芸術を探る(日中対訳版)


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温家宝の公共外交芸術を探る(日中対訳版)
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推薦の言葉
中国の温家宝総理を知る上で、大変貴重な一冊です。この本の出版を機に、一層日中友好が深まるよう期待します。
元内閣総理大臣
福田 康夫
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【内容紹介】
この本の著者趙新利氏は、1982年中国山東省に生まれ、2004年西安交通大学を卒業し、2011年3月に早稲田大学政治学研究科博士課程を修了した、日中双方の事情に詳しい新進気鋭の政治学者である。
その彼が、温家宝中国総理が主に日本を対象として行った公共外交活動を詳細に取り上げ、分析した。その中から、芸術的と言ってもいいほどの温家宝の緻密なテクニックを抽出し、今後の中国外交、ことに対日外交に生かしていこうという主旨だ。
では、公共外交とは何か。日本では、まだあまり耳慣れない言葉だが、アメリカには国務次官(公共外交、広報担当)という役職がある。つまり、政府間で行われる専門の外交を除いた外交活動という意味だ。それは当然、軍事力や経済力を使用したハードパワーよりも、文化や人文、芸術を使用したソフトパワーに頼ることになる。中国政府は今までのハードパワー外交に加えて、ソフトパワーを使った公共外交も推進していくことになる。つまり、国家イメージを改善し、相手国の世論や民衆に直接訴えるという活動にも力を入れていくわけだ。
趙新利氏は前著「中国の対日宣伝と国家イメージ」の中でも、公共外交について論じている。しかし、前著は理論分析に重点を置いたものだった。それが、今回の「温家宝の公共外交芸術を探る」では、上述したように温家宝の実践を通して、そのテクニックを分析することに重点を置いている。
その温家宝の実践たるや真に見事、と言う他はない。大学生との野球交流から一般市民との朝トレ、震災被災児童との文通など、多種多彩である。
読者は本書を通して、今後中国が力を入れ始めるであろう公共外交というものを知ることになるだろう。
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マスコミに取り上げられたこの本の 書評はこちら
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【著者略歴】
趙 新利(ちょう しんり)中国伝媒大学広告学院教員、中国察哈爾学会研究員。政治コミュニケーション、公共外交、ブランド・コミュニケーション専攻。1982年中国山東省生まれる。2004年、西安交通大学日本語科卒業、2007年同大学ジャーナリズム修士課程修了。2011年3月、早稲田大学政治学研究科博士課程修了(政治学博士)。訳著:『迷路悟道』『35号投手温家宝』(日本僑報社、2008年)、著書:『中国の対日宣伝と国家イメージ―対外伝播から公共外交へ』(第一回中日公共外交研究賞受賞作品、日本僑報社、2011年4月)『日中戦争期における中国共産党の対日プロパガンダ戦術・戦略』(早稲田大学出版部、2011年10月)。
【訳者略歴】
多田敏宏(タダトシヒロ)1961年、京都市に生まれる。1985年、東京大学法学部卒業。1986年、京都府庁に勤務。2006年8月京都府庁退職。2006年9月から2011年7月まで、中国の大学で日本語を教授。主な訳書、「わが父、毛沢東」、「朱鎔基伝」、「中国人、食を語る」、「ハイアールの企業文化」など。
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書名 温家宝の公共外交芸術を探る(日中対訳版)
企画 段躍中
著者 趙新利
訳者 多田敏宏
発売 2011年9月29日
判型 A5判、上製、288頁
ISBN 978-4-86185-123-0 C0036
定価 3800円+税
注文先 http://duan.jp/item/123.html


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