日中外交交流回想録
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日中外交交流回想録
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日中外交交流回想録
著者:林祐一(はやし ゆういち)
発行予定日:2008/10/17
サイズ:四六判、上製
ページ数:212
ISBN:978-4-86185-082-0 C0036
定価(税抜):1900円
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【推薦のことば】
林元大使九十年の人生をまとめた本書は、官と民の日中交流の歴史を知る上で大変重要な一冊であり、読者各位、特に若い方々に推薦します。
衆議院議員・(社)日中協会会長 野田 毅
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【内容紹介】
著者は、九二才の今日まで、官・民両方の立場で中国との外交・友好に携わってきた。一九七二年、田中首相訪中によって、日中国交正常化が実現したのにともない、急遽、メキシコ公使から北京に派遣され、初代の中国公使に着任、周恩来総理と知り合う。
◇ ◇ ◇
著者は、中国語の美しさとすばらしさと七〇年余つき合ってきた。退官後、東海大学で中国語を教え、「中国語にあっては、発音の重心は、(英語は中位にあるのに比べ)総じて喉の奥にある。日本人の中国語の喋り方は、重心を舌先に置いて日本語式になりがちだ」と説く。中・英・日の人間がそれぞれ他国語を聞いて、一寸どこかが変だなと聞こえるのは、発音の重心の問題だ、と。
◇ ◇ ◇
著者は、胡錦涛主席と福田首相が、二〇〇八年五月七日、東京で署名した〈「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する日中共同声明〉を高く評価、二十一世紀の一〇〇年通ずる内容だ、と言う。国と国は「互恵」でもよいが、国民同士の民と民は互いに敬(うやま)う「互敬」でつき合っていこう、その方が品格ある関係だ、と自説を紹介する。
他に、著者らが始めて二三年も続いている南京での中国人追悼の献植活動についても報告している。
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【著者紹介】
林 祐一(はやし・ゆういち)。1916年、東京生。東京外語(現在、東京外国語大学〈中国語〉)卒業。大東亜省(現在、外務省)入省、北京の日本大使館勤務・徴兵、敗戦を迎える。1953年、日本人の中国からの引揚交渉に参加、廖承志氏らと知り合う。その後、香港・シドニー・マレーシア等で領事。外務省旅券課長、メキシコ公使。1972年、日中国交正常化により、初代中国公使として北京に日本大使館を開設、周恩来総理と握手。エル・サルバドル大使で退官。東海大学教授として中国語を教え、社団法人日中協会常務理事・副会長として日中民間外交に携わる。現在、同協会常任顧問。川越市在住。
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