何たって高三!〜僕らの中国受験戦争〜
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何たって高三!〜僕らの中国受験戦争〜
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【内容紹介】
「愛国教育」第一世代の青年たちは、どんな高校時代を過ごしたのか。何を喜び、何に苦しんだのか。現代中国人の中国観が見えてくる一冊。
張先生は中国南東部、スワトウ市の高校教師。受験を控える高三6組の担任として、少しでも多くの大学合格者を出そうと奮闘するが・・・素直でもあり、くせ者でもある八〇人の生徒の心を掴もうと、普通は教師が指名する学級委員を選挙で選ぶことにしたまではよかったが、それが新たな火種になるとは。やがて始まったアジア大会の渦の中、淡い恋心も芽生える。だが、受験間近に創刊した文芸誌は、受験第一の学校当局に弾圧されてしまう。ラジオニュースを授業中に盗み聞きしたのがバレたカンニングの天才、范勤才は、啖呵を切って学校を去り、一旗揚げようと役場町に流れるが、そこで待っていたものは?」一方、益々受験体制にのめり込む学校当局は、めぼしい生徒を優先組に組替えすると発表して、また波紋を呼ぶ。何とか子供を優先組に入れようと手練手管を繰り出す親たち。やがて甘酸っぱい卒業式を迎えた高校生たちは、異常な戦いに身を投じる。
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目 次
■第一章 新学期の一日目 一、報国、師となる/二、重大ニュース/三、高慢ちきの李丹紬/四、洪学范の悩み/五、志、雲を凌ぐ/六、自己紹介
■第二章 担いきれない重任 七、ある難題/八、民主的選挙/九、たとえ話/一〇、強権発動/一一、教師の日/一二、凌雲の誕生日
■第三章 アジア大会の嵐、吹く 一三、アジア大会フォーラム/一四、深夜の声/一五、超熱効果/一六、綱紀粛正運動
■第四章 銅豆文学社 一七、媽嶼島で/一八、名簿と綱領/一九、銅豆旋風/二〇、何を急ぐのか/二一、試翼詩集
■第五章 范勤才事件 二二、湾岸危機/二三、壮士ひとたび去って/二四、緊急会議/二五、君よいずこに/二六、さすらい物語/二七、苦を共にする/二八、沈黙は金/二九、試験は戦争
■第六章 組替え物語 三〇、爆弾ニュース/三一、高三に巻き起こる風/三二、二高に雨が降る/三三、戦々恐々
■第七章 好きなの、嫌いなの? 三四、大晦日の煩悩/三五、傷心の大晦日/三六、汕頭市作文コンクール/三七、潮州の春の旅
■第八章 またもや新学期 三八、やっぱりクラス替え/三九、親の心と師の情け/四〇、再び学級委員長を選ぶ/四一、かぐわしい憧れ
■第九章 何かと起こる卒業前 四二、繰り出されるテクニック/四三、贈る言葉/四四、あれの手紙/四五、交歓の夕べ
■第一〇章 天を望んで地獄に落ちる 四六、犠牲を恐れず/四七、よどんだ水のさざ波/四八、志望記入/四九、決戦前夜
■我が道を行く(あとがき) を行く(あとがき)
■「天安門」から一年後(訳者あとがき)
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■著者略歴
許旭文 1973年9月10日広東省潮陽市生まれ。1993年曁南大学新聞学部卒。2005年まで汕頭ラジオニュース記者。2000年より三年間、広東文学院院外作家。
■訳者略歴
千葉明 外務省国際報道官。1959年テヘラン生まれ。東京大学法学部卒業後外務省入省。北京大学、カリフォルニア大学バークレー校(修士)で研修後、外務省経済協力局、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部、在中国日本大使館等を経て現職。日中両国語で執筆した著書に『日中体験的相互誤解―未来史を共に創造するために』(日本僑報社、2005)
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『何たって高三!』〜僕らの中国受験戦争〜
著者:許旭文
訳者:千葉明
出版:日本僑報社
判型:A5判342頁並製
定価:2300円+税
発行:2006年3月28日
ISBN:4-86185-026-6
注文先 http://duan.jp/item/026.html
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