日中「俳句」往来
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日中「俳句」往来
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日本僑報社の新刊である『日中「俳句」往来―作品集「大陸逍遥」を通じて―』は、5月31日に発売された。
本書の【内容紹介】は以下の通りである。
俳句を中国語にしてみると・・・。ほんの遊びのつもりで始めたことだが、続けてみると、これはなかなか刺激的な作業である。
「日本が中国から輸入した漢詩。そこから派生していった世界最短の形式の詩を、再び世界最古の詩の形式に翻訳する。その挑戦的な試み・・・」。本書の題材となっている作品集『大陸逍遥』(2005年、日本僑報社刊、中国語版は五洲伝播出版社刊)からの引用である。そう、俳句と漢詩という組み合わせ、それ自体が実に刺激的なのだ。
岩城浩幸(酩酊散人)、敦子(晴雨)ご夫妻と北京在住の翻訳家である田建国さんとの間の言葉のキャッチボールが、この大陸逍遥に所収されている170句をめぐって行われた。そして、中国の「漢俳(漢字俳句)」の世界に触れることにもなった。
最近、中国に「漢俳学会」も設立されたが、文字を共有している筈の日中両国間での交流は、まださほど深いものにはなっていない。
世界各国で愛好されている俳句。この分野で日中交流の成果が、世界の最先端に躍り出ることを夢見つつ、まずは俳句と漢字で遊ぶことの勧めから。そんな気持ちで、本書を送り出すことにした。
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著者略歴 田建国(Tian JianGuo)1959年、中国江蘇省南京市生まれ、上海外国語大学日本語科卒業。海外経済協力基金北京事務所、中国駐日本国大使館二等書記官を経て東京放送(TBS)北京支局勤務、ここで『大陸逍遥』の著者、岩城浩幸・敦子夫妻との交流が始まる。現在、中国技術進出口総公司で借款業務部副総経理をつとめる傍ら、日本文学の研究を続け、多数の著作、翻訳を手がけている。
訳者略歴 岩城 浩幸(いわき ひろゆき)1956年、東京都生まれ、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。東京放送(TBS)に入社して、報道局で社会部、政治部、編集部などに所属し、91年から95年まで北京支局長。帰国後、JNNニュース編集長、JNN報道特集キャスターを経て、現在は外信部長兼解説委員。著書に『大陸逍遥―俳句と随筆で綴る体験的中国―』(2005年、日本語版は日本僑報社刊、中国語版は五洲伝播出版社刊)がある。
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