「第二回日本人の中国語作文コンクール表彰式」

(兼、第16回日本僑報社新刊発表・記者会見)開催

 

 3月30日14時より、日中交流研究所主催の「第二回日本人の中国語作文コンクール表彰式」(兼、第16回日本僑報社新刊発表・記者会見)が執り行われた。第一部では表彰式、第二部では記者会見が行われた。

 

 日中交流研究所所長・段躍中の挨拶に始まり、今年度の開催報告が行われた。それによると、コンクールの作文募集は昨年の4月からはじめられ、予定では応募締め切りは8月31日であった。しかし、第一回コンクール同様、応募作文が数十篇しかなかったため、締切を2ヶ月延長し、10月末までとしたところ、最終的に228本の作文が寄せられたとのことであった。

 

 その後、最優秀賞受賞者には、中国大使館于淑媛総領事より賞状授与、全日空代表朱金諾先生より副賞の北京・上海往復航空券が手渡された。一等賞から三等賞までの受賞者は、来賓(村上立躬日中友好会館理事長、人民日報社東京支局于青支局長、田尻和宏外務省地域調整官、小熊旭国際交流基金参事)からカシオさん協賛の電子手帳と賞状が授与された。受賞者たちの緊張の面持ちながら、誇りと喜びを胸に立つ姿が印象的であった。

 

 受賞者代表として、最優秀受賞者・安部京さん(学生の部、8歳)と大庭美樹子さん(社会人の部)の挨拶が行われた。最年少受賞者である安部さんは、あどけない可愛らしさで壇上に立ち、コンクール応募の契機となった家族での上海赴任、父母と先生に教わって中国語を学んだこと、そして将来は「幸福の天使」として日中友好に貢献したい旨、スピーチした。

 

 大庭さんは、反対にあいながらも中国に娘を連れて留学し、その経験を活かして今後活動していきたいということを述べた。誰もが実感する夢を叶えることの難しさ、しかしその夢を叶え、受賞作品集のタイトルとなった『女児陪我去留学』(娘を連れての中国留学)を行った大庭さんに、会場からは深く頷く人の姿が目立った。

 

 第二部の記者会見は、終始和やかな雰囲気の中、進められた。受賞者一人一人が短いスピーチを行ったが、その中の「コンクールで出来た輪を活かして活動したい」「今後、受賞したことを元に頑張りたい」という声に、日中友好の未来の姿を見た。

 

 会場では、受賞者とマスコミ関係者、一般参加者との活発な交流も行われた。

 

 最後ではあるが、表彰式後の受賞者の談話を紹介したい。

 

 最優秀受賞者・安部京さん(学生の部、8歳)「緊張はしなかったです。表彰式はとてもうれしかった。将来は、ボーイスカウトの国際会議の通訳になりたい。」

 

 最優秀受賞者・大庭美樹子さん(社会人の部)「とても緊張しました。受賞できると思わなかったのですが、これを一つの通過点として今後日中友好を行っていきたい。」

 

 三等賞受賞・西田聡さん(学生の部、二番目の年少受賞者)「受賞できたことは光栄です。将来、日中友好をはじめとして、世界にはばたきたい。」